国宝・重要文化財(美術工芸品)
 主情報
名称 白地草花海賦文辻が花染肩裾小袖
ふりがな しろじくさばなかいふもんつじがはなぞめかたすそこそで
白地草花海賦文辻ヶ花染肩裾小袖
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員数 1領
種別 工芸品
日本
時代 室町
年代
西暦
作者
寸法・重量
品質・形状
ト書
画賛・奥書・銘文等
伝来・その他参考となるべき事項
指定番号(登録番号) 02498
枝番 02
国宝・重文区分 重要文化財
重文指定年月日 1985.06.06(昭和60.06.06)
国宝指定年月日
追加年月日
所在都道府県 山形県
所在地
保管施設の名称
所有者名
管理団体・管理責任者名 櫛引町
白地草花海賦文辻ヶ花染肩裾小袖
写真一覧
解説文:
黒川能(重要無形民俗文化財)の上座大夫家に伝来した装束で、大夫世襲披露の際に舞われる翁舞いに着用された狩衣である。表には黄緞【おうどん】を用い、裏には白練緯【ねりぬき】地辻が花染小袖を引き解き裏返しに付けて袷仕立てにしている。黄緞は経に絹糸、緯に木綿糸を用いた繻子組織の織物で、中国・明時代にはかなり製織され、わが国にも舶載された。室町から桃山時代の能装束のうちには黄緞を用いた狩衣や法被などが散見されるが、なかでもこの黄緞は堂々たる蜀江文様が織り出され、明時代も盛期のものと考えられる。また裏地の小袖裂はほぼ一領分が用いられ、当初は肩と裾を紅の洲浜形に染分け、朱描きと金銀摺箔【すりはく】で草花貝藻文様を片身替に表した辻が花染の肩裾小袖であったことがわかる。狩衣の形状は小振りな仕立てで、総体に古様を伝えている。現存する能装束の中でも室町時代にまで遡る古例であり、同時に裏地の辻が花染小袖裂も類例の少ない室町時代の小袖資料として貴重である。
関連情報
    (情報の有無)
  附指定 なし
  一つ書 なし
  添付ファイル なし