国宝・重要文化財(美術工芸品)
 主情報
名称 楽焼白片身変茶碗〈銘不二山/光悦作〉
ふりがな らくやきしろかたみがわりちゃわん〈めいふじさん/こうえつさく〉
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員数 1口
種別 工芸品
日本
時代 江戸
年代
西暦
作者
寸法・重量 高8.5 口径11.5 (㎝)
品質・形状 素地は荒い砂まじりの白土、これに透明性低火度の白釉が厚くかかった楽焼きの茶碗。成形は手造りで、形は切立ち円筒形。口造りは比較的厚く、これを平らに削いだいわゆる「山道」形の縁。底は平らで、これに低く幅広の高台をつける。作風は簡素ながら雄渾で、胴の下半分は内外面ともに炭化して暗灰色を帯び、幽玄な趣を添える。
ト書
画賛・奥書・銘文等
伝来・その他参考となるべき事項 伝来蓋(身はなし)に「不二山大虚庵」の光悦自筆銘および印がある。
本茶碗を包んで贈ったと伝えられる振袖片袖一枚(紫羽二重地松竹瀧人物金糸刺繡)および、天保九年比喜多権兵衛より高原治兵衛、井上源三郎両人に譲った時の譲り状ならびに證文各一通。
指定番号(登録番号) 00074
枝番 00
国宝・重文区分 国宝
重文指定年月日 1952.03.29(昭和27.03.29)
国宝指定年月日 1952.11.22(昭和27.11.22)
追加年月日
所在都道府県 長野県
所在地 公益財団法人サンリツ服部美術館 長野県諏訪市湖岸通り2-1-1
保管施設の名称 公益財団法人サンリツ服部美術館
所有者名 公益財団法人サンリツ服部美術館
管理団体・管理責任者名

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解説文:
不二山は、光悦作の楽茶碗の中でも最も有名で、品格特に高く、光悦五種、七種、十種にはいづれもこれを挙げている。
光悦の娘が嫁ぐ際に、先方の懇望によって、本茶碗を振袖に包んで持参したと伝えられ、一名には振袖茶碗とも呼ばれている。また、光悦筆の共箱を伴うものは極めて稀である。天保九年に比喜多権兵衛から酒井雅楽頭忠学の蔵となり、同家に伝来した。
光悦茶碗の代表作としてのみならず、和物茶碗中の白眉と称しても過言ではない名碗である。
関連情報
    (情報の有無)
  附指定
  一つ書 なし
  添付ファイル なし