国指定文化財等
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・・・国宝、重要文化財
国宝・重要文化財（建造物）
各棟情報
名称
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永代橋
ふりがな
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えいたいばし
棟名
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棟名ふりがな
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永代橋
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員数
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1基
種別
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近代／産業・交通・土木
時代
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大正
年代
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大正15
西暦
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1926
構造及び形式等
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鋼製三径間カンチレバー式タイドアーチ橋、橋長184.7ｍ、幅員25.6ｍ、鉄筋コンクリート造橋脚２基及び鉄筋コンクリート造橋台２基を含む
創建及び沿革
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棟礼、墨書、その他参考となるべき事項
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指定番号
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02501
国宝・重文区分
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重要文化財
重文指定年月日
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2007.06.18(平成19.06.18)
国宝指定年月日
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追加年月日
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重文指定基準１
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(一）意匠的に優秀なもの
重文指定基準２
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(二）技術的に優秀なもの
所在都道府県
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東京都
所在地
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東京都中央区新川、江東区佐賀
保管施設の名称
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所有者名
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東京都
所有者種別
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管理団体・管理責任者名
：
永代橋
解説文：
詳細解説
永代橋は，清洲橋と同様に，帝都復興事業の一環として，内務省復興局土木部長太田圓三らの設計により，大正15年12月に竣工した，橋長184.7ｍ，幅員25.6ｍの規模を有する広幅員の三径間カンチレバー式タイドアーチ鋼橋である。橋脚及び橋台は鉄筋コンクリート造で，上部構造は，橋端部に水平力の及ばない支間長100.6ｍの下路(かろ)式タイドアーチと，その両側の突桁及び吊桁により構成され，突桁は，タイドアーチと連続的な曲面をつくる。
永代橋は，放物線状の大規模ソリッドリブアーチを中心とする荘重な造形により，近代的橋梁美を実現している。また，建設当時，我が国で最大支間(さいだいしかん)を実現した鋼アーチ橋であり，大規模構造物建設の技術的達成度を示す遺構として重要である。
関連情報
(情報の有無)
附指定
なし
添付ファイル
なし
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永代橋
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永代橋
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解説文
永代橋は，清洲橋と同様に，帝都復興事業の一環として，内務省復興局土木部長太田圓三らの設計により，大正15年12月に竣工した，橋長184.7ｍ，幅員25.6ｍの規模を有する広幅員の三径間カンチレバー式タイドアーチ鋼橋である。橋脚及び橋台は鉄筋コンクリート造で，上部構造は，橋端部に水平力の及ばない支間長100.6ｍの下路(かろ)式タイドアーチと，その両側の突桁及び吊桁により構成され，突桁は，タイドアーチと連続的な曲面をつくる。 永代橋は，放物線状の大規模ソリッドリブアーチを中心とする荘重な造形により，近代的橋梁美を実現している。また，建設当時，我が国で最大支間(さいだいしかん)を実現した鋼アーチ橋であり，大規模構造物建設の技術的達成度を示す遺構として重要である。
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詳細解説
永代橋 一基 永代橋は、皇居大手門と深川を結ぶ永代通りに建設された道路橋で、隅田川河口より約二・四キロメートル上流に架かる。 永代橋は、関東大震災後に実施された帝都復興事業の一環として、内務省復興局土木部長太田圓三及び同技師田中豊の指導のもと、同技師竹中喜義らの設計に基づき、同技師釘宮磐を中心として建設が進められたもので、大正一三年一二月に起工、同一五年一二月に竣工した（起工及び竣工の年月は、『復興事業誌』による）。その後、東京市へ移管され、補修工事等が実施されているが、全体として保存状況は良好である。 永代橋は、橋長一八四・七メートル、幅員二五・六メートルの規模を有する広幅員の三径間カンチレバー式タイドアーチ鋼橋である。 下部構造は、固定式空気潜函工法を用いて平均潮位下約二四メートルから約二八メートルまで埋め込まれた潜函を基礎とする橋脚及び橋台各二基よりなる。いずれも鉄筋コンクリート造で、上部を江戸切仕上げ花崗岩の布積とする。 上部構造は、橋端部に水平力の及ばない支間長一〇〇・六メートルのタイドアーチと、その両側に配された長さ一四・五メートルの突桁及び長さ二六・七メートルの吊桁よりなる。 タイドアーチは、下路式で、拱軸線を放物線とし、ライズ比七分の一とする。リブに鋼鈑を充腹して剛性を高めた箱形断面のソリッドリブアーチの端部を、高張力マンガン鋼の一種であるデュコール鋼（Ducol Steel）を用い断面を抑えたアイバーで連結し、アーチと床桁をⅠ形の吊材で結ぶ。上横構は複式Ｋ形トラス、橋門構はワーレントラスとし、支点は西橋脚で固定端とするほかは、すべて可動端とする。 突桁及び吊桁は、いずれも平鋼及び山形鋼を鋲結した箱形鈑桁で、中路式とし、互いにピン結合される。突桁は、端部を反曲させたタイドアーチと連続的な曲面をつくり、吊桁を含め中央から橋端部に向かい桁高を逓減させる。 床構は、平鋼及び山形鋼を鋲結し、タイドアーチ部分で吊材、突桁及び吊桁部分で主桁に直接取り付く床桁と、バックルプレート床版等よりなる。 永代橋は、放物線状の大規模ソリッドリブアーチを中心として、桁高を巧みに変化させた鈑桁を左右に連続させる荘重な造形により、内務省復興局が探求した力学的合理性に基づく近代的橋梁美を実現するとともに、近代東京の震災復興を象徴した土木構造物である。また、厳しい立地条件及び地質条件の克服と躯体の耐震性向上を図るため、材料、構造形式及び工法に最先端の技術を駆使し、建設当時我が国で最大支間を実現したアーチ構造物であり、大正末期から昭和初期における大規模構造物建設の技術的達成度を示す遺構として重要である。 【参考文献】 『日本の近代土木遺産〔改訂版〕』土木学会、二〇〇五年 『近代日本の橋梁デザイン思想』中井祐、二〇〇五年
