国指定文化財等
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・・・国宝、重要文化財
国宝・重要文化財(建造物)
各棟情報
名称
:
旧東京科学博物館本館
ふりがな
:
きゅうとうきょうかがくはくぶつかん
棟名
:
棟名ふりがな
:
旧東京科学博物館本館
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員数
:
1棟
種別
:
近代/文化施設
時代
:
昭和
年代
:
昭和6
西暦
:
1931
構造及び形式等
:
鉄筋コンクリート造一部鉄骨鉄筋コンクリート造、建築面積一九四九・四六平方メートル、地上三階地下一階建、正面中央塔屋及び屋上赤道儀室付、正面車寄附属
創建及び沿革
:
棟礼、墨書、その他参考となるべき事項
:
指定番号
:
02523
国宝・重文区分
:
重要文化財
重文指定年月日
:
2008.06.09(平成20.06.09)
国宝指定年月日
:
追加年月日
:
重文指定基準1
:
(三)歴史的価値の高いもの
重文指定基準2
:
所在都道府県
:
東京都
所在地
:
東京都台東区上野公園7番20号
保管施設の名称
:
所有者名
:
独立行政法人国立科学博物館
所有者種別
:
管理団体・管理責任者名
:
旧東京科学博物館本館
解説文:
詳細解説
旧東京科学博物館本館は、東京博物館の震災復興施設として建設され、昭和6年9月に竣工した。設計は文部省大臣官房建築課で、文部技師糟谷謙三が担当した。
本館は飛行機型の平面をもち、構造は、鉄筋コンクリート造を基本とし、地上3階、一部4階、地下1階建である。
内部には、展示室のほか、映写室付きの講堂や赤道儀室を備えており、我が国最初の本格的な社会教育施設としての博物館建築として、高い歴史的価値がある。
また均整のとれた立面構成とともに、中央広間・貴賓室・館長室・講堂など室内意匠の密度も高く、震災復興期における文部省営繕の設計水準を示す建築作品として重要である。
関連情報
(情報の有無)
附指定
添付ファイル
なし
写真一覧
旧東京科学博物館本館
旧東京科学博物館本館
旧東京科学博物館本館(展示棟展示室3階)
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旧東京科学博物館本館
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旧東京科学博物館本館
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旧東京科学博物館本館(展示棟展示室3階)
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解説文
旧東京科学博物館本館は、東京博物館の震災復興施設として建設され、昭和6年9月に竣工した。設計は文部省大臣官房建築課で、文部技師糟谷謙三が担当した。 本館は飛行機型の平面をもち、構造は、鉄筋コンクリート造を基本とし、地上3階、一部4階、地下1階建である。 内部には、展示室のほか、映写室付きの講堂や赤道儀室を備えており、我が国最初の本格的な社会教育施設としての博物館建築として、高い歴史的価値がある。 また均整のとれた立面構成とともに、中央広間・貴賓室・館長室・講堂など室内意匠の密度も高く、震災復興期における文部省営繕の設計水準を示す建築作品として重要である。
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詳細解説
旧東京科学博物館本館 一棟 旧東京科学博物館本館(国立科学博物館日本館)は、東京都台東区・上野公園内に位置し、国立西洋美術館の北方、日本学士院の西方に西面して建つ。文部省博物館に起源をもつ東京博物館の震災復興施設として建設されたのが東京科学博物館本館であり、昭和三年四月に起工し、同六年九月に竣工し、同年一一月二日正式開館した。設計は、文部省大臣官房建築課で、文部技師糟谷謙三が担当し、建築課上野出張所を設けて工事監督に当たった。施工は大林組である。 糟谷謙三は、明治四一年名古屋高等工業学校建築科を卒業し、文部技手から大正八年文部技師となり、文部省大臣官房建築課松本出張所長などを務め、昭和三年三月上野出張所長に就いた。東京科学博物館建築工事の目途が経った昭和六年四月営繕管財局技師に転任した。 旧東京科学博物館本館は、鉄筋コンクリート造一部鉄骨鉄筋コンクリート造、地上三階一部四階地下一階建、建築面積一、九四九・四六平方メートルで、飛行機型の平面形状を採り、機首部を車寄玄関とし、胴体と主翼の交差部にドームを戴く吹き抜けの中央広間を設け、主翼部に陳列室、尾翼部に講堂・図書閲覧室・事務室等を配する。外装は、釉薬掛けスクラッチタイル張を基本とし、正面車寄及び、建物周囲の腰・蛇腹・笠石等に稲田産の花崗石を廻す。 平面は、中央広間をエントランスホールとし、吹き抜けの二階三階には回廊を廻し、南北に陳列室、東側に中央階段、西側に二階は貴賓室、三階は記念室を配する。三階陳列室は外周に窓を設けず、トップライトから採光するつくりとする。中央広間上部の四面及び展示棟階段室天井には半円形のステインドグラスが設置されている。これは小川三知が主宰する小川スタジオの製作品で、意匠は伊東忠太とされる。陳列室の南北端部は半円形平面の階段室とし、地階は、車寄下を団体携帯品置場、陳列室下を標本室とする。 尾翼部一階は、東面中央に玄関、北面中央に通用玄関を設け、北翼に委員室・調査室等、南翼に館長室・応接室・会議室・事務室等を配する。二階は、北翼の北端を講義室、南翼を講演映写室(講堂)とし、三階北翼には図書閲覧室を設けるほか、北翼の屋上には天文鏡(赤道儀室)を設置する。地階は、公衆食堂、汽罐室等に充てる。 旧東京科学博物館本館は、展示室はもとより、映写室付きの講堂や天体観測の赤道儀室を備えた博物館であり、我が国最初の本格的な社会教育施設としての博物館建築として、高い歴史的価値を有する。また、均整のとれた立面構成をもつとともに、中央広間・貴賓室・館長室・講堂等室内意匠の密度も濃く、震災復興期における文部省営繕の設計水準を示す建築作品として、重要である。 【参考文献】 『国立科学博物館本館改修工事報告書』(独立行政法人国立科学博物館 二○○七年)
関連情報
附指定
擁壁
設計図面
関連情報
附指定
附名称
:
擁壁
附員数
:
2所
関連情報
附指定
附名称
:
設計図面
附員数
:
75枚