国指定文化財等
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・・・国宝、重要文化財
国宝・重要文化財(建造物)
各棟情報
名称
:
旧揖斐川橋梁
ふりがな
:
いびがわきょうりょう
棟名
:
棟名ふりがな
:
旧揖斐川橋梁
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員数
:
1基
種別
:
近代/産業・交通・土木
時代
:
明治
年代
:
明治19
西暦
:
1886
構造及び形式等
:
鉄製五連トラス桁橋、橋長325.1m、橋台二基及び橋脚四基付
創建及び沿革
:
棟礼、墨書、その他参考となるべき事項
:
指定番号
:
02535
国宝・重文区分
:
重要文化財
重文指定年月日
:
2008.12.02(平成20.12.02)
国宝指定年月日
:
追加年月日
:
重文指定基準1
:
(三)歴史的価値の高いもの
重文指定基準2
:
所在都道府県
:
岐阜県
所在地
:
岐阜県大垣市新開町、同安八郡安八町西結
保管施設の名称
:
所有者名
:
大垣市
所有者種別
:
管理団体・管理責任者名
:
旧揖斐川橋梁
解説文:
詳細解説
旧揖斐川橋梁は、揖斐川の中流域に架かる旧鉄道橋で、東京・京都間の幹線鉄道建設工事の一環として、明治19年12月に竣工した。工事は、内閣鉄道局四等技師長谷川謹介及び六等技手吉田経太郎を中心として進められ、上部構造は、同局雇のイギリス人技術者、ポーナルの設計に基づきイギリスで製作された。
橋長325.1m、下路式の錬鉄製五連トラス桁橋で、わが国で最初に完成した幹線鉄道である東海道線において、最も高度な技術を駆使して建設され、かつ唯一原位置に残る遺構として貴重である。わが国の近代最初期に導入されたイギリス鉄道技術の特色を顕著に表すばかりでなく、明治期に全国で建設された大規模鉄道橋梁の一つの規範を示すものとして、鉄道技術史上、高い価値がある。
関連情報
(情報の有無)
附指定
なし
添付ファイル
なし
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旧揖斐川橋梁
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旧揖斐川橋梁
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解説文
旧揖斐川橋梁は、揖斐川の中流域に架かる旧鉄道橋で、東京・京都間の幹線鉄道建設工事の一環として、明治19年12月に竣工した。工事は、内閣鉄道局四等技師長谷川謹介及び六等技手吉田経太郎を中心として進められ、上部構造は、同局雇のイギリス人技術者、ポーナルの設計に基づきイギリスで製作された。 橋長325.1m、下路式の錬鉄製五連トラス桁橋で、わが国で最初に完成した幹線鉄道である東海道線において、最も高度な技術を駆使して建設され、かつ唯一原位置に残る遺構として貴重である。わが国の近代最初期に導入されたイギリス鉄道技術の特色を顕著に表すばかりでなく、明治期に全国で建設された大規模鉄道橋梁の一つの規範を示すものとして、鉄道技術史上、高い価値がある。
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詳細解説
旧揖斐川橋梁 一基 旧揖斐川橋梁は、揖斐川の中流域に架かる旧鉄道橋である。 旧揖斐川橋梁は、国を事業主体として実施された東京・京都間の幹線鉄道建設工事の一環として、明治一九年一二月に竣工し、翌年一月に開業した(竣工年月は『鉄道線路各種建造物明細録 第一篇』(鉄道庁 明治二五年)、開業年月は明治二〇年一月二七日付官報第一〇七〇号による)。工事は、内閣鉄道局四等技師長谷川謹介及び六等技手吉田経太郎を中心として進められ、上部構造については同局雇のイギリス人技術者ポーナルの設計に基づきイギリスのザ・パテント・シャフト・アンド・アクスルトゥリー社で製作された。 建設後、東海道線の鉄道橋として利用されたが、明治四一年度に東海道線複線化工事の一環として複線仕様の新橋が建設されたのに伴い廃止され、昭和三五年以降は道路橋として利用されている。この間、明治二四年に発生した濃尾地震で被災し、橋台等が改修されている。 旧揖斐川橋梁は、揖斐川に対してほぼ直角に架かる、橋長三二五・一メートル、単線仕様、下路式の錬鉄製五連トラス桁橋である。トラスは、径間長六三・六メートルのいわゆる二〇〇フィートダブルワーレントラスで、腹材高の等しい上下弦材と斜端柱を一体化した台形フレームに斜材及び垂直材をピン結合し、全体を平面支承で受ける。床桁は、格点で弦材等と結合させずに各格間の下弦材上に二本ずつ配する形式とする。 下部構造は、軟弱地盤を考慮して、直径一二フィートの煉瓦造及びコンクリート造井筒基礎とし、井筒一対を煉瓦造アーチ及び鉄製梁で繋ぐ橋台二基及び橋脚四基よりなる。 旧揖斐川橋梁は、わが国で最初に完成した幹線鉄道である東海道線において、最も高度な技術を駆使して建設された大規模トラス橋の一つで、かつ唯一原位置に残る遺構として貴重である。また、ポーナルの設計になる二〇〇フィートトラス桁は、弦材及び端柱を一体化した構造、床桁の配置、部材の結合方法等に、わが国の近代最初期に導入されたイギリス鉄道技術の特色を顕著に表すばかりでなく、明治期に全国各地で建設された大規模鉄道橋梁の一つの規範を示すものとして、鉄道技術史上、価値が高い。 【参考文献】 「わが国における英国系鉄道トラス桁の歴史」(小西純一・西野保行・渕上龍雄 『土木史研究』 第一〇号 一九九〇年) 『岐阜県近代化遺産(建造物等)総合調査報告書』(岐阜県教育委員会 一九九六年)