国指定文化財等
データベース
・・・国宝、重要文化財
国宝・重要文化財(建造物)
各棟情報
名称
:
内外大神宮
ふりがな
:
ないげだいじんぐう
棟名
:
内宮本殿
棟名ふりがな
:
ないくうほんでん
内外大神宮 外宮本殿(手前)、内宮本殿(奥)
写真一覧▶
地図表示▶
解説表示▶
員数
:
1棟
種別
:
近世以前/神社
時代
:
江戸中期
年代
:
延宝7
西暦
:
1679
構造及び形式等
:
桁行三間、梁間二間、神明造、茅葺(銅板仮葺)
創建及び沿革
:
棟礼、墨書、その他参考となるべき事項
:
指定番号
:
02548
国宝・重文区分
:
重要文化財
重文指定年月日
:
2009.12.08(平成21.12.08)
国宝指定年月日
:
追加年月日
:
重文指定基準1
:
(三)歴史的価値の高いもの
重文指定基準2
:
所在都道府県
:
茨城県
所在地
:
茨城県筑西市小栗
保管施設の名称
:
所有者名
:
内外大神宮
所有者種別
:
管理団体・管理責任者名
:
内外大神宮 外宮本殿(手前)、内宮本殿(奥)
解説文:
詳細解説
内外大神宮は,中世には伊勢神宮領の小栗御厨であった地域に鎮座する神社で,その由緒により,社殿形式は神明造が採用されている。
内宮本殿と外宮本殿は,ともに三間社(さんげんしゃ)の神明造で,延宝7年(1679)に地元の大工によって建立された。また御遷殿は,一間社流造,茅葺で,天正2年(1574)の建立である。
内外大神宮の両本殿は,三間社神明造の本殿を並立させる社殿の古例として重要である。
また,両本殿とともに御遷殿なども保存されており,伊勢神宮御厨に勧請された神明社の,近世における社頭構成を伝える点においても高い価値が認められる。
関連情報
(情報の有無)
附指定
添付ファイル
なし
写真一覧
内外大神宮 外宮本殿(手前)、内宮本殿(奥)
内外大神宮 内宮本殿
写真一覧
内外大神宮 外宮本殿(手前)、内宮本殿(奥)
写真一覧
内外大神宮 内宮本殿
Loading
Zeom Level
Zoom Mode
解説文
内外大神宮は,中世には伊勢神宮領の小栗御厨であった地域に鎮座する神社で,その由緒により,社殿形式は神明造が採用されている。 内宮本殿と外宮本殿は,ともに三間社(さんげんしゃ)の神明造で,延宝7年(1679)に地元の大工によって建立された。また御遷殿は,一間社流造,茅葺で,天正2年(1574)の建立である。 内外大神宮の両本殿は,三間社神明造の本殿を並立させる社殿の古例として重要である。 また,両本殿とともに御遷殿なども保存されており,伊勢神宮御厨に勧請された神明社の,近世における社頭構成を伝える点においても高い価値が認められる。
詳細解説▶
詳細解説
内外大神宮 三棟 内宮本殿、外宮本殿、御遷殿 内外大神宮は茨城県筑西市北郊の丘陵地に所在する神社で、中世には伊勢神宮領の小栗御厨であった地域に鎮座している。中世の境内の様相については詳らかでなく、現在の社殿は近世初頭以降に整えられたものである。 境内は南面し、拝殿後方の玉垣内に内宮と外宮の本殿が東西に並立し、各々の正面に御門を開く。また拝殿東側に御遷殿、南西側に神楽殿が建つ。このうち、内宮本殿、外宮本殿、御遷殿の三棟は、平成四年一月二四日付で茨城県指定有形文化財に、また神楽殿で奉奏される太々神楽が昭和四一年三月七日付で茨城県指定無形文化財に指定されている。 両宮本殿は、建立当初は現在の拝殿の辺りに建てられ、宝暦三年(一七五三)頃に後方の現位置に移された。 内宮本殿は、板戸金具刻銘及び内部壁板墨書により、延宝七年(一六七九)に地元の大工によって建立されたことが判り、祭神は天照大神を祀る。 桁行三間、梁間二間、神明造で、正側面に擬宝珠高欄付切目縁を廻らし、脇障子を建てる。 軸部は円柱を長押で固め、縁の外側に棟持柱を立て、壁は横板壁、妻は豕扠首を組む。破風板は直材で猪ノ目懸魚を吊り、上部の左右に鞭掛を付す。 軒は一軒繁垂木で、屋根は茅葺の上に銅板仮葺とする。棟端に上げる千木は伊勢神宮内宮に倣い内削ぎとし、堅男木も同様に一〇個を戴く。 内部は一室で、後方に半間幅の祭壇を設け、棹縁天井を張り、正面中央間に板戸を開く。 外宮本殿は、内宮本殿と同年の建立でほぼ同形式であるが、規模が若干小さく、また伊勢神宮外宮に倣い、千木を外削ぎとし、堅男木を九個とする点が異なり、祭神は豊受大神を祀る。 御遷殿は、板戸金具刻銘により天正二年(一五七四)の建立と判り、一間社、流造、茅葺で、現在は覆屋で保護されている。 身舎軸部は円柱を長押で固め、舟肘木で桁を受ける。壁は横板壁、妻は豕扠首である。庇は角柱上に舟肘木をのせ、桁と身舎柱を海老虹梁で繋ぐ。軒は一軒繁垂木で、小屋は扠首組とする。内部は一室で、正面に板戸を開く。前面に縁を付け、木階五級とし、浜床を張る。 内外両宮の御門は同形式になり、本殿同様、外宮御門がやや小さい。 両御門の建築年代は、部材の状態などから江戸中期頃とみられる。両御門とも、四脚門、切妻造、銅板葺で、本柱を円柱、控柱を角柱とし、柱上に三斗をおき、桁と梁を受ける。軒は一軒疎垂木である。これらの御門を附指定とする。 内外大神宮の両本殿は、本格的な神明造三間社本殿で、内宮・外宮の本殿二棟を並立させる社殿形式の古例として重要である。また、天正二年建立の御遷殿や、両本殿の御門も保存されており、伊勢神宮御厨に勧請された神明社の、近世における社頭構成を伝える点においても価値が高い。 【参考文献】 『茨城県指定有形文化財内外大神宮御遷殿保存修理工事報告書』(内外大神宮 一九九七年)
関連情報
附指定
内宮御門
外宮御門
関連情報
附指定
附名称
:
内宮御門
附員数
:
1棟
関連情報
附指定
附名称
:
外宮御門
附員数
:
1棟