国指定文化財等
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・・・国宝、重要文化財
国宝・重要文化財(建造物)
各棟情報
名称
:
賀茂別雷神社
ふりがな
:
かもわけいかずちじんじゃ
棟名
:
本殿
棟名ふりがな
:
ほんでん
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員数
:
1棟
種別
:
近世以前/神社
時代
:
江戸末期
年代
:
文久3
西暦
:
1863
構造及び形式等
:
三間社流造、檜皮葺
創建及び沿革
:
棟礼、墨書、その他参考となるべき事項
:
指定番号
:
00141
国宝・重文区分
:
国宝
重文指定年月日
:
1901.08.02(明治34.08.02)
国宝指定年月日
:
1953.03.31(昭和28.03.31)
追加年月日
:
重文指定基準1
:
重文指定基準2
:
所在都道府県
:
京都府
所在地
:
京都府京都市北区上賀茂本山町
保管施設の名称
:
所有者名
:
賀茂別雷神社
所有者種別
:
管理団体・管理責任者名
:
解説文:
詳細解説
いわゆる上賀茂社である。すでに三十棟が一括指定されているが、今回、摂社若宮神社本殿、摂社新宮神社本殿及び拝殿、摂社片岡神社本殿及び拝殿、片岡橋の六棟を追加した。いずれも社殿の一環として寛永五年(一六二八)に造られたものである。これで、平安時代の面影を正確に伝える二の鳥居以内はほとんど指定されたわけである。
関連情報
(情報の有無)
附指定
なし
添付ファイル
なし
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解説文
いわゆる上賀茂社である。すでに三十棟が一括指定されているが、今回、摂社若宮神社本殿、摂社新宮神社本殿及び拝殿、摂社片岡神社本殿及び拝殿、片岡橋の六棟を追加した。いずれも社殿の一環として寛永五年(一六二八)に造られたものである。これで、平安時代の面影を正確に伝える二の鳥居以内はほとんど指定されたわけである。
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詳細解説
賀茂別雷神社本殿・権殿 二棟 賀茂別雷神社は上賀茂神社といわれ、賀茂御祖神社(下鴨神社)とともに、その創立は奈良時代以前に遡る。平安遷都以後は王城鎮護の神として崇敬をあつめていた。社殿は、天武天皇の時(六七三~六八六)山背国をして造替せしめたというのを始めとし、以後たびたびの造営があり、ことに平安時代末期より室町時代中期までは、ほぼ二十数年を式年として造替が行われたことが記録にみえる。室町時代後半になるとこの制が衰えたが、江戸時代に入ってからは再び式年造替が復活した。現在の本殿、権殿は文久三年(一八六三)の造替になるものである。 本殿、権殿ともいわゆる三間社流造の同形式からなる。すなわち桁行三間、梁間二間の身舎の前面に三間の庇を付けた形式で、屋根の前面は庇にまで緩い流れをつくって葺きおろされている。流造の名はこの形態から生まれたのである。流造は現在全国に最も広く分布している神社本殿の形式であって、その成立はおそらく平安時代初期に遡るであろう。この本殿は少なくとも嘉元造替時(一三〇三頃)のものとあまり大差がないことが判明しているから、よく古制を伝えていると思われ、流造の典型的なものとして価値がきわめて高い。なお賀茂別雷神社にはこの本殿を含めて重要文化財に指定されている建物が三十六棟ある。 【引用文献】 『国宝辞典(四)』(便利堂 二〇一九年)