国指定文化財等
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・・・国宝、重要文化財
国宝・重要文化財(建造物)
各棟情報
名称
:
孝恩寺観音堂
ふりがな
:
こうおんじかんのんどう
棟名
:
棟名ふりがな
:
孝恩寺観音堂
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員数
:
1棟
種別
:
近世以前/寺院
時代
:
鎌倉後期
年代
:
鎌倉後期
西暦
:
1275-1332
構造及び形式等
:
桁行五間、梁間五間、一重、寄棟造、本瓦葺
創建及び沿革
:
棟礼、墨書、その他参考となるべき事項
:
指定番号
:
00148
国宝・重文区分
:
国宝
重文指定年月日
:
1903.04.15(明治36.04.15)
国宝指定年月日
:
1953.11.14(昭和28.11.14)
追加年月日
:
重文指定基準1
:
重文指定基準2
:
所在都道府県
:
大阪府
所在地
:
大阪府貝塚市木積
保管施設の名称
:
所有者名
:
孝恩寺
所有者種別
:
管理団体・管理責任者名
:
孝恩寺観音堂
解説文:
詳細解説
関連情報
(情報の有無)
附指定
なし
添付ファイル
なし
写真一覧
孝恩寺観音堂
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孝恩寺観音堂
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詳細解説
孝恩寺観音堂 一棟 寺伝によれば観音堂は行基(六六八~七四九)の開いた四十九院の一つ観音寺と伝えるが、戦国時代及び天正十三年(一五一八)の兵火によって伽藍が焼失し、残っているのはわずかにこの堂だけであるので、詳しいことは分からない。大正時代に孝恩寺に合併された。堂の建立年代もまた不明であるが、様式上、鎌倉時代後期と考えられる。 方五間、寄棟造の堂で、三間の内陣の前に一間の外陣を置く。この部分は内外陣とも鏡天井で、さらにこれらの周囲を一間通りの入側がめぐり、化粧屋根裏となっている。組物は三斗組の比較的簡素なものであるが、内陣では扱いに巧妙なところがあり、また外陣には独特の繰形を持つ手挟を入れるなど、変化のある手法がみられる。組物間の要所に入れられた蟇股は、内部に発達した文様があり、一部には後補がみられるが、この時代の優品に数えられている。 このように和様を基調とした様式であるが、長押を打たず貫を用い、扉を桟唐戸とするなど、新様式の混入も認められ、鎌倉時代の新しい和様の例として重要な意義がある。なお屋根瓦が行基葺となっているのも珍しい。 【引用文献】 『国宝辞典(四)』(便利堂 二〇一九年)