国指定文化財等
データベース
・・・国宝、重要文化財
国宝・重要文化財(建造物)
各棟情報
名称
:
太山寺本堂
ふりがな
:
たいさんじほんどう
棟名
:
棟名ふりがな
:
太山寺本堂
写真一覧▶
地図表示▶
解説表示▶
員数
:
1棟
種別
:
近世以前/寺院
時代
:
鎌倉後期
年代
:
弘安8
西暦
:
1285
構造及び形式等
:
桁行七間、梁間六間、一重、入母屋造、銅板葺
創建及び沿革
:
棟礼、墨書、その他参考となるべき事項
:
指定番号
:
00182
国宝・重文区分
:
国宝
重文指定年月日
:
1913.04.14(大正2.04.14)
国宝指定年月日
:
1955.06.22(昭和30.06.22)
追加年月日
:
重文指定基準1
:
重文指定基準2
:
所在都道府県
:
兵庫県
所在地
:
兵庫県神戸市西区伊川谷町
保管施設の名称
:
所有者名
:
太山寺
所有者種別
:
管理団体・管理責任者名
:
太山寺本堂
解説文:
詳細解説
弘安八年(一二八四)焼失後まもなく再建されたもので、規模大きく、密敎本堂の優秀な作品。
関連情報
(情報の有無)
附指定
なし
添付ファイル
なし
写真一覧
太山寺本堂
写真一覧
太山寺本堂
Loading
Zeom Level
Zoom Mode
解説文
弘安八年(一二八四)焼失後まもなく再建されたもので、規模大きく、密敎本堂の優秀な作品。
詳細解説▶
詳細解説
太山寺本堂 一棟 太山寺は藤原宇合(七三七年没)によって霊亀二年(七一六)に草創と伝える。この寺には弘安八年(一二八五)九月の年紀のある勧進状一巻があり、それによればこの年の二月十九日、火災のため本堂などが一時に灰燼となったという。現存する本堂の様式をみると、鎌倉時代後期の様式を示しているから、間もなく再建されたのであろう。以後数回の修理があり、とくに享保七年(一七二二)には小屋組妻飾を改修してそれまでの檜皮葺を本瓦葺に改めたが昭和三十七年の修理で建立当時の銅板葺に復された。 本堂は桁行七間、梁間六間の規模をもつ大きな堂で、正面五間、奥行二間の内陣内には中央三間だけ仏壇を張り出し、そこには柱を建て組物を組んでいる。また内陣には格子戸及び菱欄間をへだてて正面五間、奥行二間の礼堂があり、さらに内陣、礼堂を一周して庇がめぐり、全体で七間の規模になっている。組物は三斗組、内陣、礼堂は組入天井、久は化粧屋根裏とする。様式は和様と禅宗様の折衷となっており、西側肘木部分が禅宗様となる。内陣の仏壇廻りや外側の隅に簡単な絵様の木鼻があるほかは、ほとんど装飾的な細部がなく、しかも木割が太いので、雄大な感がある。鎌倉時代の密教本堂の一例として貴重な遺構である。 【引用文献】 『国宝辞典(四)』(便利堂 二〇一九年)