国指定文化財等
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・・・国宝、重要文化財
国宝・重要文化財(建造物)
各棟情報
名称
:
不動院金堂
ふりがな
:
ふどういんこんどう
棟名
:
棟名ふりがな
:
不動院金堂
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員数
:
1棟
種別
:
近世以前/寺院
時代
:
室町後期
年代
:
天文9
西暦
:
1540
構造及び形式等
:
桁行三間、梁間四間、一重もこし付、入母屋造、こけら葺
創建及び沿革
:
棟礼、墨書、その他参考となるべき事項
:
指定番号
:
00192
国宝・重文区分
:
国宝
重文指定年月日
:
1900.04.07(明治33.04.07)
国宝指定年月日
:
1958.02.08(昭和33.02.08)
追加年月日
:
重文指定基準1
:
重文指定基準2
:
所在都道府県
:
広島県
所在地
:
広島県広島市東区牛田新町三丁目
保管施設の名称
:
所有者名
:
不動院
所有者種別
:
管理団体・管理責任者名
:
不動院金堂
解説文:
詳細解説
広島市郊外の真言宗不動院の金堂であるが、天正年間に安国寺恵瓊が山口より移建した。もとは戦国大名の大内義隆が創建した禅宗寺院香積寺の仏殿で、天井絵の銘文より天文9年(1540)の建立とわかる。中世禅宗仏殿で最大規模を誇り、構造細部は禅宗様の典型で、本尊空間と礼拝空間からなる内部は、失われた中世五山仏殿を思わせる。
関連情報
(情報の有無)
附指定
なし
添付ファイル
なし
写真一覧
不動院金堂
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不動院金堂
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解説文
広島市郊外の真言宗不動院の金堂であるが、天正年間に安国寺恵瓊が山口より移建した。もとは戦国大名の大内義隆が創建した禅宗寺院香積寺の仏殿で、天井絵の銘文より天文9年(1540)の建立とわかる。中世禅宗仏殿で最大規模を誇り、構造細部は禅宗様の典型で、本尊空間と礼拝空間からなる内部は、失われた中世五山仏殿を思わせる。
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詳細解説
不動院金堂 一棟 不動院の前身は足利尊氏が建立した安芸安国寺である。大永年間兵火にあったのち、天正年間(一五七三~九二)恵瓊が住職となって復興につとめた。金堂はこのとき、かつて大内義隆が山口に建立した建物を移建したと伝える。その建立年代は明らかでないが、天井絵に天文九年(一五四〇)僧永怡画の銘があり、様式手法からみてもこの頃の竣工とみてよい。なお、安国寺は近世になって本坊の名をとって不動院と称するようになった。 金堂は桁行三間、梁間四間、一重裳階付の規模雄大な禅宗様建築である。正面一間通りを吹き放ちとした意匠や、柱筋からはずして大虹梁や大瓶束によって構成された架構など、優れた計画がうかがわれ、手挾や海老虹梁などの細部も巧みにできている。この建物は繊細な禅宗様の手法を用いながら、その容姿には雄大の気風がうかがわれる。 【引用文献】 『国宝辞典(四)』(便利堂 二〇一九年)