国指定文化財等
データベース
・・・国宝、重要文化財
国宝・重要文化財(建造物)
各棟情報
名称
:
向上寺三重塔
ふりがな
:
こうじょうじさんじゅうのとう
棟名
:
棟名ふりがな
:
向上寺三重塔
写真一覧▶
地図表示▶
解説表示▶
員数
:
1基
種別
:
近世以前/寺院
時代
:
室町中期
年代
:
永享4
西暦
:
1432
構造及び形式等
:
三間三重塔婆、本瓦葺
創建及び沿革
:
棟礼、墨書、その他参考となるべき事項
:
指定番号
:
00193
国宝・重文区分
:
国宝
重文指定年月日
:
1913.04.14(大正2.04.14)
国宝指定年月日
:
1958.02.08(昭和33.02.08)
追加年月日
:
重文指定基準1
:
重文指定基準2
:
所在都道府県
:
広島県
所在地
:
広島県尾道市瀬戸田町瀬戸田
保管施設の名称
:
所有者名
:
向上寺
所有者種別
:
管理団体・管理責任者名
:
向上寺三重塔
解説文:
詳細解説
向上寺は尾道より船で一時間半程の海上にある生口島にあり、三重塔は永享四年(一四三二)の建立である。禅宗寺院の塔婆として貴重な遺構であるとともに、唐様の手法が濃厚で、細部も特色ある意匠がみられる。建立年代が明らかであり、部材がほとんど当初材のみと思われることもめづらしい。
関連情報
(情報の有無)
附指定
なし
添付ファイル
なし
写真一覧
向上寺三重塔
向上寺三重塔
向上寺三重塔
向上寺三重塔
写真一覧
向上寺三重塔
写真一覧
向上寺三重塔
写真一覧
向上寺三重塔
写真一覧
向上寺三重塔
Loading
Zeom Level
Zoom Mode
解説文
向上寺は尾道より船で一時間半程の海上にある生口島にあり、三重塔は永享四年(一四三二)の建立である。禅宗寺院の塔婆として貴重な遺構であるとともに、唐様の手法が濃厚で、細部も特色ある意匠がみられる。建立年代が明らかであり、部材がほとんど当初材のみと思われることもめづらしい。
詳細解説▶
詳細解説
向上寺三重塔 一基 向上寺は応永十年(一四〇三)仏通寺の愚中周及(一三二三~一四〇九)を開山として創立された禅宗寺院である。寺地は瀬戸内海生口島の西北部にあたり、瀬戸田港をのぞむ高台にある。塔は本堂裏の山腹にあり、永享四年(一四三二)の建立である(墨書)。三間三重塔婆で、和様を取り入れた禅宗様の手法を用いている。各重に火燈型を配し、高欄柱及び藁座など異色ある形式になり、内部の須弥壇及び天井なども特色のある意匠である。また肘木鼻や隅木持送りの彫刻なども巧みな手法を示している。建立後の沿革については明らかでないが、部材がほとんど当初材である点からみて、大修理を受けず今日に至ったとみてよい。 この三重塔は建立年代が明らかなうえ、禅宗寺院の塔として数少ない遺構の一つであって、禅宗様の手法がきわめて濃厚であり、かつその様式にも特色があるので、建築史上貴重な遺構である。 【引用文献】 『国宝辞典(四)』(便利堂 二〇一九年)