国指定文化財等
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・・・国宝、重要文化財
国宝・重要文化財(建造物)
各棟情報
名称
:
高良大社
ふりがな
:
こうらたいしゃ
棟名
:
大鳥居
棟名ふりがな
:
おおとりい
高良大社(大鳥居全景)
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員数
:
1基
種別
:
近世以前/神社
時代
:
江戸前期
年代
:
承応3
西暦
:
1654
構造及び形式等
:
石造明神鳥居
創建及び沿革
:
棟礼、墨書、その他参考となるべき事項
:
指定番号
:
01865
国宝・重文区分
:
重要文化財
重文指定年月日
:
1972.05.15(昭和47.05.15)
国宝指定年月日
:
追加年月日
:
重文指定基準1
:
重文指定基準2
:
所在都道府県
:
福岡県
所在地
:
福岡県久留米市御井町
保管施設の名称
:
所有者名
:
高良大社
所有者種別
:
管理団体・管理責任者名
:
高良大社(大鳥居全景)
解説文:
詳細解説
高良大社は延喜式に名神大社として見え 古来から筑後の一の宮の名で知られる九州有数の名社である。
現在の社殿は久留米藩主有馬頼利の造営したもので、本格的な権現造の複合社殿の形式をもつ。 江戸初期末葉の建立年次の明らかな神社建築として注目すべきものである。また大鳥居は大規模な石造明神鳥居で、高良大社の近世初期復興の一連の遺構として重要なものである。
関連情報
(情報の有無)
附指定
なし
添付ファイル
なし
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高良大社(大鳥居全景)
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高良大社(大鳥居全景)
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解説文
高良大社は延喜式に名神大社として見え 古来から筑後の一の宮の名で知られる九州有数の名社である。 現在の社殿は久留米藩主有馬頼利の造営したもので、本格的な権現造の複合社殿の形式をもつ。 江戸初期末葉の建立年次の明らかな神社建築として注目すべきものである。また大鳥居は大規模な石造明神鳥居で、高良大社の近世初期復興の一連の遺構として重要なものである。
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詳細解説
高良大社 二棟 本殿・幣殿・拝殿、大鳥居 高良大社は、高良山頂近くに鎮座する筑後国一宮で、創建は履中天皇元年(四〇〇)と伝わる。高良玉垂命、八幡大神、住吉大神の三神をまつり、筑後に限らず広い地域の崇敬を受けている。 現社殿は、本殿と拝殿の間に幣殿を設ける、いわゆる権現造の社殿で、久留米藩主有馬頼利の寄進により、本殿が万治三年(一六六〇)、幣殿と拝殿が寛文元年(一六六一)に完成した。 本殿は、桁行三間、梁間三間の入母屋造、こけら葺、四周に高欄付の縁を廻す。軒廻りは、二手先三斗組、六枝掛の和様だが、肘木先端の三斗は唐様の繰形をもつ。頭貫の上に蟇股、通肘木の上に吹寄斗を配する。妻飾りは虹梁大瓶束を用いる。拝殿は、桁行五間、梁間三間の入母屋造、正面千鳥破風付、正面に唐破風造の向拝を付ける。廻縁に用いる四手先三斗組の高欄は、束の上に花形彫刻を付け笠木を支える本社特有の形式になる。幣殿は、桁行三間、梁間三間、両下造である。 高良大社本殿・幣殿・拝殿は、建築年代が明らかな江戸時代前期の本格的な複合社殿であり、和様を基礎としながら細部に唐様の影響がみられる折衷様式を示すなど、筑後一円に分布する神社建築の指標となる社殿として注目される。また大鳥居は、大規模な石造神明鳥居で、高良大社の江戸時代前期の復興を示す遺構として重要である。