国指定文化財等
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・・・国宝、重要文化財
国宝・重要文化財(建造物)
各棟情報
名称
:
安楽寺八角三重塔
ふりがな
:
あんらくじはっかくさんじゅうのとう
棟名
:
棟名ふりがな
:
写真提供:安楽寺
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員数
:
1基
種別
:
近世以前/寺院
時代
:
鎌倉後期
年代
:
鎌倉後期
西暦
:
1275-1332
構造及び形式等
:
八角三重塔婆、初重もこし付、こけら葺
創建及び沿革
:
棟礼、墨書、その他参考となるべき事項
:
指定番号
:
00041
国宝・重文区分
:
国宝
重文指定年月日
:
1898.12.28(明治31.12.28)
国宝指定年月日
:
1952.03.29(昭和27.03.29)
追加年月日
:
重文指定基準1
:
重文指定基準2
:
所在都道府県
:
長野県
所在地
:
長野県上田市大字別所
保管施設の名称
:
所有者名
:
安楽寺
所有者種別
:
管理団体・管理責任者名
:
写真提供:安楽寺
解説文:
詳細解説
別所温泉近くの安楽寺は弘安年間に創建された臨済宗寺院で,鎌倉の建長寺と関係が深い。三重塔は初重に裳階を付けるため4重屋根になり,現存唯一の八角形の平面で,様式的特徴から鎌倉時代後期と考えられている。緩やかなこけら葺きの屋根,放射状の垂木,詰組とした各重の尾垂木付き三手先組物など,本格的な禅宗様である。
関連情報
(情報の有無)
附指定
添付ファイル
なし
写真一覧
写真提供:安楽寺
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写真提供:安楽寺
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解説文
別所温泉近くの安楽寺は弘安年間に創建された臨済宗寺院で,鎌倉の建長寺と関係が深い。三重塔は初重に裳階を付けるため4重屋根になり,現存唯一の八角形の平面で,様式的特徴から鎌倉時代後期と考えられている。緩やかなこけら葺きの屋根,放射状の垂木,詰組とした各重の尾垂木付き三手先組物など,本格的な禅宗様である。
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詳細解説
安楽寺八角三重塔 一基 上田盆地の西はずれ、別所温泉近くの山麓にある安楽寺は、弘安年間(一二七八-一二八八)に開かれた臨済宗寺院で鎌倉建長寺との関係が深い。三重塔は本堂の一郭から離れた後方の高いところに独立して建っており、建立に関する資料はないが、様式手法上、鎌倉時代末乃至南北朝時代と考えられる。 初重に裳階をつけた八角形の塔で、四角い塔をみなれた目にはやや奇異にうつる。様式は全体が禅宗様の手法でできていて、初重と裳階の柱は礎盤上に立ち、組物は裳階出組、母屋三手先でいずれも詰組、軒はすべて二軒扇垂木とする。尾垂木は上下二本とも水平材からつくり出しており、上方を斜の材とする禅宗様の普通の手法とはちがう。内部は母屋側柱に二手先組物を組み、裳階は土間床で、化粧屋根裏天井とし、母屋は前面に板を張って仏壇にしており、八角円堂に似た構成となる。母屋の天井は鏡天井であるが少々複雑で、小さな二手先組物を組んで中央部を折上げており、組物下には台輪・頭貫が回り、柱頭部が釣束のように取りついている。これは母屋の入側柱を省略し、その組物が退化したものと考えられる。母屋側柱の組物上には短い柱を立てて三手先組物を組むが、これが外からみえる部分である。 この塔は現存唯一の八角塔であり、初重の側柱や天井に独特の手法がみられる。鎌倉系の本格的な禅宗様でできており、伽藍配置も含めて臨済宗寺院の塔のあり方の一つを示している。 【引用文献】 『国宝大辞典(五)建造物』(講談社 一九八五年)
関連情報
附指定
仏壇
棟札
関連情報
附指定
附名称
:
仏壇
附員数
:
1基
関連情報
附指定
附名称
:
棟札
附員数
:
1枚