国指定文化財等
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・・・国宝、重要文化財
国宝・重要文化財(建造物)
各棟情報
名称
:
小野家住宅(長野県塩尻市塩尻町)
ふりがな
:
おのけじゅうたく
棟名
:
主屋
棟名ふりがな
:
しゅおく
小野家住宅主屋
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員数
:
1棟
種別
:
近世以前/民家
時代
:
江戸末期
年代
:
嘉永3
西暦
:
1850
構造及び形式等
:
桁行15.6m、梁間9.1m、二階建、切妻造段違、南面庇付、桟瓦葺、
北面突出部 桁行7.3m、梁間8.2m、切妻造、北面庇付、鉄板葺
創建及び沿革
:
棟礼、墨書、その他参考となるべき事項
:
指定番号
:
01893
国宝・重文区分
:
重要文化財
重文指定年月日
:
1973.06.02(昭和48.06.02)
国宝指定年月日
:
追加年月日
:
重文指定基準1
:
重文指定基準2
:
所在都道府県
:
長野県
所在地
:
長野県塩尻市塩尻町39番地
保管施設の名称
:
所有者名
:
所有者種別
:
管理団体・管理責任者名
:
小野家住宅主屋
解説文:
詳細解説
小野家は江戸時代「いてうや(銀杏屋)」の屋号で旅籠屋を営んでいた。
建物は塩尻宿を通る中山道が塩尻峠に向かって上りかかる所に建つ。間口は八間、切妻造、平入、二階建の背面に棟を直角に平屋がつづく。内部は、二階の客室に、鶴、松などを建具や壁に描き、絵から部屋の名を付ける。なかでも「桜の間」は天井にまで極彩色の桜を描き、当時の宿場の風潮の一端を如実に示していて面白い。
幕末における宿場の雰囲気を示す好例である。
関連情報
(情報の有無)
附指定
添付ファイル
なし
写真一覧
小野家住宅主屋
小野家住宅主屋桜の間
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小野家住宅主屋
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小野家住宅主屋桜の間
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解説文
小野家は江戸時代「いてうや(銀杏屋)」の屋号で旅籠屋を営んでいた。 建物は塩尻宿を通る中山道が塩尻峠に向かって上りかかる所に建つ。間口は八間、切妻造、平入、二階建の背面に棟を直角に平屋がつづく。内部は、二階の客室に、鶴、松などを建具や壁に描き、絵から部屋の名を付ける。なかでも「桜の間」は天井にまで極彩色の桜を描き、当時の宿場の風潮の一端を如実に示していて面白い。 幕末における宿場の雰囲気を示す好例である。
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詳細解説
小野家住宅 二棟※ 主屋、文庫 小野家は江戸時代「いてうや(銀杏屋)」の屋号で旅籠屋を営んでいた。建物の年代について二階客室の板戸に「庚戌三月々々」と書かれ、これは嘉永三年(一八五〇)と考えてよさそうである。このほか和宮降嫁の時建て替えたとのいい伝えもある。 建物は塩尻宿を通る中山道が塩尻峠に向かって上りかかる所に建つ。間口は八間、切妻造、平入、二階建の背面に棟を直角に平屋がつづいている。平屋は当初板葺、二階の方は現在の屋根を葺き替える前に桟瓦であったという。正面左端に大戸口を開き、その隣約二間を出格子、それより上手は奥行一間の土庇とし、右端は建物の下を潜って庭へ通じる門扉を開く。二階は障子引き違いの外側に縁を付け、縁の外に雨戸を引く。縁ははね出しになり出桁を腕木で支える。この構えは信州の宿場でよくみるところである。だだしこの家は付庇のためはね出しを支える構造材が隠れ、真山家住宅(長野県北佐久郡望月町、重要文化財)のような意匠的効果は薄れている。 内部は向かって左に幅一間の通りニワをとり上手に四室をとる。これより奥の平屋部分は内向きの居室であったらしいが改造が多く、通りニワ部分も床が張られ、奥へは抜けられなくなっている。表側四室のうち、上手の土庇に面した部屋は床を一段下げた広い板間で、この種の部屋は宿場建築につきものである。上に二階をとっているので吹抜けにならず、表の構えも引違戸にするなど真山家などにくらべ年代の新しさが表れている。 茶の間から箱階段を上がると二階は中廊下の両側に客室をとる。客室は、鶴、松などが建具や壁に描かれ、絵から部屋の名を付けている。なかでも「桜の間」は天井にまで極彩色の桜が描かれ、床柱にも枝付きの材が用いられるなど、当時の宿場の風潮の一端を如実に示していて面白い。 いまは稀になった幕末期の旅籠の一典型として価値が高い。 【引用文献】 『解説版新指定重要文化財(12)建造物Ⅱ』(毎日新聞社 一九八二年) ※小野家住宅は、昭和四八年六月二日付で主屋と文庫が重要文化財にに指定された後、平成二一年六月三〇日付で隠居屋と土地が追加指定された。
関連情報
附指定
納屋
関連情報
附指定
附名称
:
納屋
附員数
:
1棟