国指定文化財等
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・・・国宝、重要文化財
重要伝統的建造物群保存地区
主情報
名称
:
桐生市桐生新町
ふりがな
:
きりゅうしきりゅうしんまち
本町通りの町並み
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種別1
:
製織町
種別2
:
面積
:
13.4 ha
その他参考となるべき事項
:
告示番号
:
選定年月日
:
2012.07.09(平成24.07.09)
追加年月日
:
選定基準1
:
(二)伝統的建造物群及び地割がよく旧態を保持しているもの
選定基準2
:
選定基準3
:
所在地
:
群馬県桐生市
本町通りの町並み
解説文:
詳細解説
桐生市桐生新町伝統的建造物群保存地区は、近世初頭に形成された町並みを良く残し、特徴ある敷地利用形態をもち、主として近代以降の多種多様な伝統的建造物が色濃く残り、製織町として発展した歴史的風致を良く残し、我が国にとって価値が高い。
関連情報
(情報の有無)
添付ファイル
なし
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本町通りの町並み
大谷石によるノコギリ屋根工場
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本町通りの町並み
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大谷石によるノコギリ屋根工場
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解説文
桐生市桐生新町伝統的建造物群保存地区は、近世初頭に形成された町並みを良く残し、特徴ある敷地利用形態をもち、主として近代以降の多種多様な伝統的建造物が色濃く残り、製織町として発展した歴史的風致を良く残し、我が国にとって価値が高い。
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詳細解説
桐生市は群馬県の東端中央部に位置し、市域はみどり市を挟み東西二つの区域からなる。 観応(かんおう)元年(1350)、桐生氏は桐生川をさかのぼった谷部に柄杓(ひしゃく)山城を築き、その後、徳川家康の領地となり、当時の久方(くぼう)村と荒戸(あらと)村の一部が開拓され、新たな町が建設されたとされる。町立てにあたっては久方村にあった天満宮が現在地に遷され、その南に一丁目から六丁目で構成される町が形成され、この町は桐生新町と呼ばれた。以降、桐生の町はこの町筋を中心に発展した。 桐生の経済を支えたのは織物業であり、正保(しょうほう)3年(1646)に織物を換金するための市(いち)が天満宮に立つようになり、その後、六町内で市が開かれるようになった。近代に入り絹綿繻子(けんめんしゅす)が桐生を代表する織物となり、大正期から昭和初期に最盛期を迎える。 保存地区は、東西約260メートル、南北約820メートル、面積約13.4ヘクタールの範囲であり、天満宮と一丁目と二丁目に当たる。 敷地の構成は、通りに面して建物もしくは塀を建てる。通りに面する建物は店舗専用の建築、店舗付住宅に加え、事務所建築も見られる。さらに、借家として長屋が建てられる場合もある。このように通りに面して様々な種別の建築が建ち並ぶことが、町並みの特徴のひとつである。敷地は通りに直行しないため、建築物の壁面線が雁行(がんこう)することも特徴である。伝統的な町家(まちや)建築に加え、近代以降の事務所建築や洋風建築も見られる。蔵は、土蔵造が伝統的な形式であるが、近代以降に石造、煉瓦造、鉄筋コンクリート造のものもあり、大正期から昭和初期にかけては、ノコギリ屋根の工場が建てられ、近代になっても織物業で繁栄した歴史を伝えている。 桐生市桐生新町伝統的建造物群保存地区は、近世初頭に形成された町並みを良く残し、特徴ある敷地利用形態をもち、主として近代以降の多種多様な伝統的建造物が色濃く残り、製織町として発展した歴史的風致を良く残し、我が国にとって価値が高い。