国指定文化財等
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・・・国宝、重要文化財
重要伝統的建造物群保存地区
主情報
名称
:
うきは市新川田篭
ふりがな
:
うきはしにいかわたごもり
新川地区 本村集落
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種別1
:
山村集落
種別2
:
面積
:
71.2 ha
その他参考となるべき事項
:
告示番号
:
選定年月日
:
2012.07.09(平成24.07.09)
追加年月日
:
選定基準1
:
(三)伝統的建造物群及びその周囲の環境が地域的特色を顕著に示しているもの
選定基準2
:
選定基準3
:
所在地
:
福岡県うきは市
新川地区 本村集落
解説文:
詳細解説
うきは市新川田篭伝統的建造物群保存地区には、耳(み)納(のう)山系の山間部、隈上川沿いの谷筋に、井手を利用して稲作を営んでいる集落が分布する。近世以降の寄棟造(よせむねづくり)の茅葺の主屋や、明治時代以降に普及した入母屋造(いりもやづくり)の瓦葺の主屋が良好に残り、宅地や棚田をなす石垣、社殿、辻堂(つじどう)、石造物、樹木、河川等と一体となって特徴的な歴史的風致を形成しており、我が国にとって価値が高い。
関連情報
(情報の有無)
添付ファイル
なし
写真一覧
新川地区 本村集落
田篭地区 中村集落の堰
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新川地区 本村集落
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田篭地区 中村集落の堰
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解説文
うきは市新川田篭伝統的建造物群保存地区には、耳(み)納(のう)山系の山間部、隈上川沿いの谷筋に、井手を利用して稲作を営んでいる集落が分布する。近世以降の寄棟造(よせむねづくり)の茅葺の主屋や、明治時代以降に普及した入母屋造(いりもやづくり)の瓦葺の主屋が良好に残り、宅地や棚田をなす石垣、社殿、辻堂(つじどう)、石造物、樹木、河川等と一体となって特徴的な歴史的風致を形成しており、我が国にとって価値が高い。
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詳細解説
うきは市は、福岡県南東部に位置する。市域北端部には、筑後川が蛇行しながら東から西へと流れ、その流域に筑紫平野が広がる。筑後川の支流のひとつである隈(くまの)上(うえ)川は、うきは市南東部から市域を二分するように北西に向かって流れる。隈上川上流側は田篭地区、その下流側は新川地区とし、河川に沿って集落が分布する。 新川地区及び田篭地区は、近世の新川村及び田籠村にあたり、元和(げんな)6年(1620)から江戸時代末期までは久留米藩の統治下にあった。当地では、江戸時代には灌漑施設が整備され、農地の開拓が進められ、こうした開拓は昭和30年代まで続く。 うきは市新川田篭伝統的建造物群保存地区は、新川地区の本村(もとむら)及び分(ぶん)田(だ)並びに田篭地区馬場、日(ひ)森園(もりぞの)、中村及び注連(しめ)原(ばる)の六集落にまたがる隈上川両岸の延長約5,800メートルの区域に、同じ谷筋にある田篭地区の美住(びじゅう)を加えた面積約71.2ヘクタールの範囲で、河川、道、宅地、水田、井手を中心に構成される。 保存地区では、灌漑施設として隈上川に堰を設けて取水する井手が各所でみられ、細長い形状の棚田と10軒から30軒程度にまとまった集落が分布する。水田や宅地は石垣で築かれ、これらの石垣が川に沿って階段状になっているのが特徴的である。 主屋は基本的に南向きに建ち、主屋前面は農作業のためのツボ(前庭)とされる。このほか納屋、土蔵、小屋などが建つ。 うきは市新川田篭伝統的建造物群保存地区には、耳(み)納(のう)山系の山間部、隈上川沿いの谷筋に、井手を利用して稲作を営んでいる集落が分布する。近世以降の寄棟造(よせむねづくり)の茅葺の主屋や、明治時代以降に普及した入母屋造(いりもやづくり)の瓦葺の主屋が良好に残り、宅地や棚田をなす石垣、社殿、辻堂(つじどう)、石造物、樹木、河川等と一体となって特徴的な歴史的風致を形成しており、我が国にとって価値が高い。