国指定文化財等
データベース
・・・国宝、重要文化財
重要伝統的建造物群保存地区
主情報
名称
:
高岡市金屋町
ふりがな
:
たかおかしかなやまち
金屋町伝統的建造物群保存地区
写真一覧▶
地図表示▶
解説表示▶
種別1
:
鋳物師町
種別2
:
面積
:
6.4 ha
その他参考となるべき事項
:
告示番号
:
選定年月日
:
2012.12.28(平成24.12.28)
追加年月日
:
選定基準1
:
(一)伝統的建造物群が全体として意匠的に優秀なもの
選定基準2
:
選定基準3
:
所在地
:
富山県高岡市
金屋町伝統的建造物群保存地区
解説文:
詳細解説
高岡市金屋町伝統的建造物群保存地区は、高岡城下の建設に伴い鋳物師が集住して形成された町並みが今日までよく継承され、意匠的に優れた外観や質の高い造作をもつ町家と作業場や土蔵など鋳物製造に関わる建物がともに良く残り、特色ある歴史的風致を良く伝え、我が国にとって価値が高い。
関連情報
(情報の有無)
添付ファイル
なし
写真一覧
金屋町伝統的建造物群保存地区
金屋町伝統的建造物群保存地区
写真一覧
金屋町伝統的建造物群保存地区
写真一覧
金屋町伝統的建造物群保存地区
Loading
Zeom Level
Zoom Mode
解説文
高岡市金屋町伝統的建造物群保存地区は、高岡城下の建設に伴い鋳物師が集住して形成された町並みが今日までよく継承され、意匠的に優れた外観や質の高い造作をもつ町家と作業場や土蔵など鋳物製造に関わる建物がともに良く残り、特色ある歴史的風致を良く伝え、我が国にとって価値が高い。
詳細解説▶
詳細解説
高岡市は、富山県の北西部に位置する。前田利長は高岡城の外側にあたる千(せん)保川(ぼがわ)西岸に、砺波郡西部(にしぶ)金屋(かなや)から七人の鋳物師(いもじ)を招き、東西50間、南北100間の土地を与えた。この拝領地(はいりょうち)を中心として金屋町が成立する。 元和元年(1615)、高岡城は廃城となり、城下町は一時衰退するが、三代利常は高岡を商業の町として再興するため、町政組織の改善や商業振興を図る。こうした中で鋳物師は諸役免除され、生活用品や用具といった鋳物製造を行ってきた。 保存地区は、東西約140メートル、南北約450メートル、面積約6.4ヘクタールで、市街地を流れる千保川西岸、旧拝領地とその周辺の範囲からなる。保存地区の中央を南北に金屋町通りが縦断し、江戸期から昭和初期までに建てられた町家が密度高く残る。 敷地は短冊形で、道路に面して主屋を建て、主屋背面の中庭をはさんで土蔵が建ち、さらにその背後に作業場が置かれる。作業場で火災が発生した際に主屋への延焼を防ぐための工夫とされる。 主屋は真壁造として、切妻造平入で桟瓦葺を基本とする。正面は、一階は出入り口に大戸を建て構え、サマノコと呼ばれる格子を設けるものが一般的であり、古いものには蔀(しとみ)が残る。二階は袖壁を設け、長押、貫を化粧でみせ、白い漆喰壁とコントラストをなす。 蔵は、土蔵造、二階建を基本として、屋根は切妻造、桟瓦葺で、平入と妻入が混在している。蔵を並べて建てる場合は、その間に土戸と呼ばれる防火のための扉を設け、作業場で火災が発生した際には、戸を閉め、主屋への延焼を防いだとされる。 高岡市金屋町伝統的建造物群保存地区は、高岡城下の建設に伴い鋳物師が集住して形成された町並みが今日までよく継承され、意匠的に優れた外観や質の高い造作をもつ町家と作業場や土蔵など鋳物製造に関わる建物がともに良く残り、特色ある歴史的風致を良く伝え、我が国にとって価値が高い。