国指定文化財等
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・・・国宝、重要文化財
重要伝統的建造物群保存地区
主情報
名称
:
横手市増田
ふりがな
:
よこてしますだ
横手市増田伝統的建造物群保存地区
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種別1
:
在郷町
種別2
:
面積
:
10.6 ha
その他参考となるべき事項
:
告示番号
:
選定年月日
:
2013.12.27(平成25.12.27)
追加年月日
:
選定基準1
:
(二)伝統的建造物群及び地割がよく旧態を保持しているもの
選定基準2
:
選定基準3
:
所在地
:
秋田県横手市
横手市増田伝統的建造物群保存地区
解説文:
詳細解説
横手市南方に位置する、近世から近代にかけて栄えた在郷町。江戸時代に発展した町割を良く残し、通りに沿って、重厚な切妻造妻入形式の主屋が建ち並ぶ。主屋とその背面に接続する鞘付土蔵によって、雪国に対応した特徴的な内部空間を形成し、地方的特色を良く示す。東北地方では数少ない、商家の町並みを良く残す伝統的建造物群保存地区。
関連情報
(情報の有無)
添付ファイル
なし
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横手市増田伝統的建造物群保存地区
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横手市増田伝統的建造物群保存地区
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解説文
横手市南方に位置する、近世から近代にかけて栄えた在郷町。江戸時代に発展した町割を良く残し、通りに沿って、重厚な切妻造妻入形式の主屋が建ち並ぶ。主屋とその背面に接続する鞘付土蔵によって、雪国に対応した特徴的な内部空間を形成し、地方的特色を良く示す。東北地方では数少ない、商家の町並みを良く残す伝統的建造物群保存地区。
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詳細解説
横手市は、秋田県南部の山間部に位置し、横手市街地の南方に増田地区が位置する。 増田城は14世紀に築かれたと伝える。元和元年(1615)の一国一城令により、増田城は廃城となるが、その後、増田城周辺の町は佐竹藩南部の流通拠点として栄える。明治維新後も商業地として発展し、生糸、煙草(、酒の生産流通、水力発電や鉱山などの産業によって、増田の繁栄は大正期に最高潮に達する。 横手市増田伝統的建造物群保存地区は、在郷町として繁栄した南北約420メートル、東西約350メートル、面積約10・6ヘクタールの範囲とする。町の中には、中世以来の水路が通り、現在の町割はほぼ近世末期の状況を踏襲している。 敷地は、通りに沿って短冊型に割られ、通りに面して、店舗兼住宅である主屋をおく。その背後に、主屋と連続する鞘付土蔵を接続して、豪雪に対応するための長大な内部空間をつくる。そして、その背後の庭に独立した蔵や附属屋(ふぞくや)をおき、敷地背面が裏通りに接する敷地では、通りに面して門、板塀を構える。 主屋は主として、切妻造妻入、二階建とし、正面に奥行き一間程度の下屋を設ける。正面は軒を大きく出すのが特徴的で、妻では化粧梁を何段も重ね、妻から突出する巨大な梁首を飾るものもある。通り土間では、側面におおきな窓を設けて採光を確保し、明るく特徴ある空間をつくる。 鞘付土蔵の土蔵部分は地元では内蔵と呼ばれ、太い柱を密に立て、壁は光沢が出るまで磨き上げられた漆喰塗りとし、木部は漆塗りとし、内部に座敷をしつらえるものものある。また、開口部の扉および腰を保護する漆塗りの木枠の繊細な組子の意匠も、土蔵を飾る要素となっている。 保存地区は、近世期に整備された地割(ちわり)や水路を良く残し、近代になって意匠的に発展した当地方特有の切妻造妻入の町家形式の主屋にくわえ、鞘付土蔵等の特徴的な伝統的建造物が良く残り、近世末期から近代にかけて繁栄した在郷町の歴史的風致を良く伝え、我が国にとって価値が高い。