国指定文化財等
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・・・国宝、重要文化財
重要伝統的建造物群保存地区
主情報
名称
:
大山町所子
ふりがな
:
だいせんちょうところご
大山町所子伝統的建造物群保存地区
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種別1
:
農村集落
種別2
:
面積
:
25.8 ha
その他参考となるべき事項
:
告示番号
:
選定年月日
:
2013.12.27(平成25.12.27)
追加年月日
:
選定基準1
:
(三)伝統的建造物群及びその周囲の環境が地域的特色を顕著に示しているもの
選定基準2
:
選定基準3
:
所在地
:
鳥取県西伯郡大山町
大山町所子伝統的建造物群保存地区
解説文:
詳細解説
所子の集落は、大山から日本海に注ぐ阿弥陀川河口から約1.7キロメートル上流の西にあり、川の水利を利用した田畑を生産基盤として発展した農村集落である。重要文化財門脇家住宅を始めとして近世から昭和初期にかけて建築された大規模な主屋や附属屋等からなる農家が群として残り、集落内を縦横に巡る水路、田畑等と一体となった農村景観を形成している。伯耆地方の伝統的な屋敷構えをもつ、大山の豊かな水を活かした農村集落。
関連情報
(情報の有無)
添付ファイル
なし
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大山町所子伝統的建造物群保存地区
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解説文
所子の集落は、大山から日本海に注ぐ阿弥陀川河口から約1.7キロメートル上流の西にあり、川の水利を利用した田畑を生産基盤として発展した農村集落である。重要文化財門脇家住宅を始めとして近世から昭和初期にかけて建築された大規模な主屋や附属屋等からなる農家が群として残り、集落内を縦横に巡る水路、田畑等と一体となった農村景観を形成している。伯耆地方の伝統的な屋敷構えをもつ、大山の豊かな水を活かした農村集落。
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詳細解説
大山町は鳥取県の西部に位置し、南部には中国地方最高峰の大山がそびえる。 所子の集落は、大山から日本海に注ぐ阿弥陀川河口から約1.7キロメートル上流の西にあり、川の水利を利用した田畑を生産基盤として発展した農村集落である。 所子は、中世には京都の賀茂御祖神社(下賀茂神社)の社領と伝えられ、近世には鳥取藩領となる。集落の中央には、坊領道と呼ばれる大山への参詣道が、北西から南東に縦断する。坊領道に沿って北西と南東に家屋が塊状になり、前者をシモ、後者をカミと呼ぶ。 保存地区は、東西約650メートル、南北約700メートル、面積約25.8ヘクタールの範囲で、集落の周囲には圃場(ほじょう)整備されていない田畑が残り、伝統的な農村景観を良く残す。 各屋敷地は基本的に坊領道に面する。通りに面して開く門には、棟門形式のもののほかに、家畜用の厩舎や小屋等を建て、その間に入口を設けて長屋門とするものもあり、特徴ある景観を形成する。 主屋は敷地のほぼ中央に建ち、通りに平行して棟を置く。主屋は切妻造で、平家又はつし二階とし、総二階建は少ない。屋根は桟瓦葺で、赤茶色の石州瓦又は黒色の真子瓦が用いられる。石の棟を置くのが特徴的である。かつては、茅葺であったが、現在は重要文化財に指定されている門脇家住宅主屋のみがその名残を残す。 蔵は土蔵造で、二階建とし、置屋根形式とする。土壁の外側には、カケドと呼ばれる養生のための板が覆う。 保存地区は、重要文化財に指定されている門脇家住宅を始めとして近世から昭和初期にかけて建築された伯耆地方の伝統的な形式を良く残す大規模な主屋や附属屋等からなる農家が群として残り、集落内を縦横に巡る水路、田畑等と一体となって、伝統的な農村景観を形成し、歴史的風致を良く残し、我が国にとって価値が高い。