国指定文化財等
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・・・国宝、重要文化財
重要伝統的建造物群保存地区
主情報
名称
:
廿日市市宮島町
ふりがな
:
はつかいちしみやじまちょう
廿日市市宮島町
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種別1
:
門前町
種別2
:
面積
:
16.8 ha
その他参考となるべき事項
:
告示番号
:
選定年月日
:
2021.08.02(令和3.08.02)
追加年月日
:
選定基準1
:
(二)伝統的建造物群及び地割がよく旧態を保持しているもの
選定基準2
:
選定基準3
:
所在地
:
広島県廿日市市
廿日市市宮島町
解説文:
詳細解説
廿日市市宮島町は広島湾の厳島(安芸の宮島)に建つ厳島神社の門前町である。海沿いの狭い土地に形成された町並みには、戦国時代に由来しつつ、江戸後期までに形成された特徴ある地割が良く残る。江戸時代から昭和20年代に至る伝統的な町家や和風住宅が、山麓に建つ寺社建築や社家住宅と一体となって、厳島神社の周囲に栄える門前町の歴史的風致を良く伝える伝統的建造物群保存地区。
関連情報
(情報の有無)
添付ファイル
なし
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廿日市市宮島町
廿日市市宮島町
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廿日市市宮島町
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廿日市市宮島町
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解説文
廿日市市宮島町は広島湾の厳島(安芸の宮島)に建つ厳島神社の門前町である。海沿いの狭い土地に形成された町並みには、戦国時代に由来しつつ、江戸後期までに形成された特徴ある地割が良く残る。江戸時代から昭和20年代に至る伝統的な町家や和風住宅が、山麓に建つ寺社建築や社家住宅と一体となって、厳島神社の周囲に栄える門前町の歴史的風致を良く伝える伝統的建造物群保存地区。
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詳細解説
廿日市市は広島県西部に位置し、宮島町は廿日市市の南端、広島湾に浮かぶ厳島に所在する。厳島は安芸の宮島とも呼ばれ、中央に弥山がそびえ、島の北西部の州浜に厳島神社が海に面して鎮座する。宮島町は厳島神社の周囲に形成された門前町で、塔之岡と呼ばれる五重塔が建つ丘陵を挟んで西町と東町からなる。 厳島神社は、平安末期に平清盛の庇護の下、大きく発展した。弘治元年(1555)の厳島の戦い以降は毛利氏が厳島神社を庇護し、この頃には、神社の南西側に大聖院と大願寺の門前の町場として西町が成立した。大聖院の門前から水際に向かう小路沿いに町並みを形成し、上層社家の屋敷や僧坊が並ぶ。元和5年(1619)、宮島は浅野氏の所領になり、この頃までには塔之岡東側の沿岸部が埋立てられ、水際と平行に街路が通されて東町が成立した。江戸時代を通じて両町は参詣者により活況を呈し、明治中期以降は観光業が発展し、山麓には旅館や別荘が建てられたが、旧来の町並みの骨格に大きな改変は少なく、戦国時代に由来する町割を継承しつつ、江戸後期の地割の姿を良く伝える。 保存地区は西町と東町からなる。地区内には江戸前期から昭和20年代までの町家をはじめとし、中世以来の寺院、上層社家の住宅が一体となって門前町の歴史的風致を形成する。町家の主屋は切妻造平入、真壁造、桟瓦葺で、二階は平格子又は出格子とする。このほか、道に面して連なる石垣や石段が、狭隘な傾斜地に形成された町並みの特徴をよく示す。近代期の旅館や別荘などの和風住宅も点在し、近代以降も観光業で栄えた門前町の歴史を伝える。 廿日市市宮島町伝統的建造物群保存地区は厳島神社の門前町で、弥山が海に迫る海岸の狭隘地に形成された西町と東町には、戦国時代に由来しつつ、江戸後期までに形成された特徴ある地割が良く残る。江戸時代から昭和20年代に至る伝統的な町家や和風住宅が、山麓に位置する寺社建築や社家住宅と一体となって、厳島神社の周囲に栄えた門前町の歴史的風致を良く伝える。