国指定文化財等
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・・・国宝、重要文化財
国宝・重要文化財(美術工芸品)
主情報
名称
:
北海道有珠モシリ遺跡出土品
ふりがな
:
ほっかいどううすもしりいせきしゅつどひん
北海道有珠モシリ遺跡出土
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員数
:
一括
種別
:
考古資料
国
:
日本
時代
:
続縄文
年代
:
西暦
:
作者
:
寸法・重量
:
品質・形状
:
ト書
:
画賛・奥書・銘文等
:
伝来・その他参考となるべき事項
:
指定番号(登録番号)
:
00555
枝番
:
00
国宝・重文区分
:
重要文化財
重文指定年月日
:
2004.06.08(平成16.06.08)
国宝指定年月日
:
追加年月日
:
所在都道府県
:
北海道
所在地
:
伊達市梅本町57-1
保管施設の名称
:
だて歴史文化ミュージアム
所有者名
:
国(文化庁)
管理団体・管理責任者名
:
北海道有珠モシリ遺跡出土
解説文:
詳細解説
本件は、北海道有珠モシリ遺跡から出土した続縄文時代の骨角牙貝【こっかくきばかい】製品の一括である。本件は、国保有された続縄文時代の骨角牙貝製品一八五点である。
関連情報
(情報の有無)
附指定
なし
一つ書
添付ファイル
なし
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北海道有珠モシリ遺跡出土
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北海道有珠モシリ遺跡出土
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解説文
本件は、北海道有珠モシリ遺跡から出土した続縄文時代の骨角牙貝【こっかくきばかい】製品の一括である。本件は、国保有された続縄文時代の骨角牙貝製品一八五点である。
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詳細解説
本件は、北海道有珠モシリ遺跡から出土した続縄文時代の骨角牙貝【こっかくきばかい】製品の一括である。遺跡は、北海道伊達市有珠、有珠山の南裾、有珠湾と呼ばれる入り組んだ磯浜の沖合、約一〇〇メートルほどの地点に形成された低平な小島に所在する。この小島は、干潮時には転石伝いに渡れるが、満潮時には孤立した島となり、面積は干潮時に約一万平方メートルである。島の中央部附近には溶岩塊の基盤上に近世初頭の火山灰が堆積し、標高約七メートルの台地となっている。遺跡名は当初、有珠10遺跡と呼称されたが、平成八年に有珠モシリ遺跡と改称された。この名称の由来はアイヌ語で、ウショロ(湾)に浮かぶモシリ(島)である。遺跡は、この部分を中心とした約五〇〇〇平方メートルに広がると推定され、まず基盤上に縄文時代晩期の貝塚および墓坑が形成され、その貝層を掘り込む形で続いて続縄文時代の墓坑が多数築かれている。 昭和六十年から平成元年まで、札幌医科大学解剖学教室による学術調査が行われ、調査面積二〇平方メートルの範囲から、縄文時代晩期の貝層および墓坑(大洞A式期、二基)と、続縄文時代の墓坑(一九基)、および両時期にまたがる墓坑(一基)が検出され、各墓坑からは遺存状態の良い人骨とともに豊富な副葬品が出土した。本件は、この調査で出土した副葬品のうち、国保有された続縄文時代の骨角牙貝製品一八五点である。 遺物は、第四~七・九~一一・一三・一六号墓および貝層からの出土品である。このうち、第四・五・七・九号墓からは多彩な骨角牙貝製品が出土している。特に基部に熊の彫刻が付いた匙形【さじがた】製品、熊の彫刻などは、葬送儀礼に関わる祭祀遺物と考えられ、その造形および用途が注目される。また石銛【いしもり】との組み合わせ関係が明確な個体を多数含む銛頭【もりがしら】、根挟【ねばさ】みなどは、被葬者の生業である漁労用具の実態を示すものとして貴重であり、さらに垂飾【すいしょく】、貝玉【かいだま】、貝輪などは、当時の装身具の組み合わせをよく示している。 以上、本件は、続縄文時代における葬送儀礼の実態と、当時の生業としての漁労活動、さらに物資の交易などを復元するために欠かせない一括であり、その学術的価値はきわめて高い。
関連情報
一つ書
一、骨角牙貝製品
関連情報
一つ書
一つ書主名称
:
一、骨角牙貝製品
一つ書員数
:
百八十五点
ト書
: