国指定文化財等
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・・・国宝、重要文化財
国宝・重要文化財(美術工芸品)
主情報
名称
:
埼玉県酒巻14号墳出土埴輪
ふりがな
:
さいたまけんさかまきじゅうよんごうふんしゅつどはにわ
埴輪馬
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員数
:
一括
種別
:
考古資料
国
:
日本
時代
:
古墳
年代
:
西暦
:
作者
:
寸法・重量
:
品質・形状
:
ト書
:
画賛・奥書・銘文等
:
伝来・その他参考となるべき事項
:
指定番号(登録番号)
:
00576
枝番
:
0
国宝・重文区分
:
重要文化財
重文指定年月日
:
2007.06.08(平成19.06.08)
国宝指定年月日
:
追加年月日
:
所在都道府県
:
埼玉県
所在地
:
行田市本丸17-23
保管施設の名称
:
行田市郷土博物館
所有者名
:
行田市
管理団体・管理責任者名
:
埴輪馬
解説文:
詳細解説
本件は、埼玉県行田市大字酒巻に所在する酒巻14号墳から出土した埴輪一括である。
形象埴輪の中で注目すべきは馬の背に旗指物を着装した埴輪馬の存在である。この旗指物の着装状態は、蛇行状鉄器の性格・用途を具体的に示した点、極めて貴重である。また、4組の馬子と想定される人物埴輪と馬の組み合わせも明らかにされた。
関連情報
(情報の有無)
附指定
一つ書
なし
添付ファイル
なし
写真一覧
埴輪馬
埴輪人物
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埴輪馬
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埴輪人物
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解説文
本件は、埼玉県行田市大字酒巻に所在する酒巻14号墳から出土した埴輪一括である。 形象埴輪の中で注目すべきは馬の背に旗指物を着装した埴輪馬の存在である。この旗指物の着装状態は、蛇行状鉄器の性格・用途を具体的に示した点、極めて貴重である。また、4組の馬子と想定される人物埴輪と馬の組み合わせも明らかにされた。
詳細解説▶
詳細解説
本件は、埼玉県行田市大字酒巻に所在する酒巻14号墳から出土した埴輪一括である。 酒巻14号墳は、秩父鉄道行田市駅の北西約5kmの利根川右岸に位置する。この地は低湿地で、利根川に運ばれた土砂によって埋没しているため、酒巻地区の古墳の実数については完全に把握されていないが現在までに23基確認されている。 酒巻14号墳は国・埼玉県によって行われた灌漑事業に先立つ水路掘削部分の調査として昭和61年12月~昭和62年2月、昭和62年3月に行われた。調査は古墳の西側、幅8m・長さ100mの約920㎡の範囲で行われた。 調査の結果、本古墳は直径42mほどの円墳で現地表面より1.3m埋没していたことが明らかになった。水路掘削部の調査であるため、主体部は検出していない。墳丘の形状は墳丘中段に広いテラスをもつ2段構造と考えられる。埴輪は墳丘中段テラス上に、外側に円筒埴輪、内側に形象埴輪が巡らされた状態で発見された。 形象埴輪の中で注目すべきは馬の背に旗指物を着装した埴輪馬の存在である。この旗指物の着装状態は、蛇行状鉄器の性格・用途を具体的に示した点、極めて貴重である。また、4組の馬子と想定される人物埴輪と馬の組み合わせも明らかにされた。褌をした人物は「力士」と考えられるが、みづらを結い、首飾り・耳飾り、腰部に鈴を装着する点、同種埴輪に比べると異質である。 以上の通り、本古墳出土埴輪は従来不明とされてきた鉄器の用途および馬と人物の埴輪の組み合わせを明らかにした。このように古墳出土埴輪として、その埴輪の設置状態がわかり、埴輪の意味の解明に迫り得る第一級の埴輪群として貴重である。
関連情報
附指定
附 形象埴輪残欠
関連情報
附指定
附名称
:
附 形象埴輪残欠
附員数
:
一括
附ト書
: