国指定文化財等
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・・・国宝、重要文化財
国宝・重要文化財(美術工芸品)
主情報
名称
:
山形県水木田遺跡出土品
ふりがな
:
やまがたけんみずきだいせきしゅつどひん
山形県水木田遺跡出土品
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員数
:
一括
種別
:
考古資料
国
:
日本
時代
:
縄文
年代
:
西暦
:
作者
:
寸法・重量
:
品質・形状
:
ト書
:
画賛・奥書・銘文等
:
伝来・その他参考となるべき事項
:
指定番号(登録番号)
:
596
枝番
:
国宝・重文区分
:
重要文化財
重文指定年月日
:
2011.06.27(平成23.06.27)
国宝指定年月日
:
追加年月日
:
所在都道府県
:
山形県
所在地
:
山形県東置賜郡高畠町大字安久津2117
保管施設の名称
:
山形県立うきたむ風土記の丘考古資料館
所有者名
:
山形県
管理団体・管理責任者名
:
山形県水木田遺跡出土品
解説文:
詳細解説
本件は、山形県水木田遺跡から出土した縄文時代中期の出土品一括である。
関連情報
(情報の有無)
附指定
なし
一つ書
なし
添付ファイル
なし
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山形県水木田遺跡出土品
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山形県水木田遺跡出土品
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解説文
本件は、山形県水木田遺跡から出土した縄文時代中期の出土品一括である。
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詳細解説
本件は、山形県水木田遺跡から出土した縄文時代中期の出土品一括である。 水木田遺跡は、山形県最上郡最上町に所在し、奥羽山脈に近い向町盆地の南側に立地する。 昭和五十三年に発掘調査がおこなわれ、東西約二百二十メートル・南北約百八十メートルの範囲に、環状に遺構や遺物が分布することが確認された。このうち、特に遺物の集中する四地区について平面調査が実施された。その結果、縄文時代中期の竪穴住居跡八棟、土坑二十二基、集石遺構二基、配石遺構一基、及び平安時代の遺構若干が検出され、遺構と土器捨て場から約千箱の遺物が出土した。 本件は、これら出土遺物のうち、縄文時代中期の土器・土製品百三十六点、石器・石製品百九十四点の合計三百三十点で構成される。 本件を特徴づけるのは、東北地方南部から中部に分布する、縄文時代中期の大木(だいき)式土器を主体とした縄文土器の一群である。胴長の深鉢形で頸部から口縁部にかけて大きく拡がる大形な優品が多く、遺存状態も極めて良い。口縁部に四単位の扇形突起が付けられた一群を主体とし、突起が渦巻き文を伴って立体的に発達した土器を含む。また一部の土器には関東地方の五領ケ台式や、東北北部の円筒上層式土器の影響が窺える。これらは東北地方における縄文時代中期の土器の様相と、隣接する他の土器型式との関係を良く示している。 土製品には山形県西ノ前遺跡出土品と類似した土偶が多数含まれ、この地域の土偶型式のあり方を良く示す。石器・石製品は、石鏃・石(いし)匙(さじ)などの剥片石器、磨(すり)石(いし)・凹(くぼみ)石(いし)などの礫石器が主体で、狩猟や堅果類の加工など、当時の生業を知る資料として重要である。 これら土器・土製品、石器・石製品の一括は、東北地方における縄文中期文化の様相を知る上で貴重な資料であり、その学術的価値は高い。