国指定文化財等
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・・・国宝、重要文化財
国宝・重要文化財(美術工芸品)
主情報
名称
:
絹本著色両界曼荼羅図
ふりがな
:
けんぽんちゃくしょくりょうがいまんだらず
解説表示▶
員数
:
2幅
種別
:
絵画
国
:
日本
時代
:
平安
年代
:
12世紀
西暦
:
作者
:
寸法・重量
:
〈胎蔵曼荼羅〉縦91.3cm 横74.2cm
〈金剛界曼荼羅〉縦92.2cm 横74.4cm
品質・形状
:
(各)絹本著色 掛幅装 画絹一副半一鋪
ト書
:
画賛・奥書・銘文等
:
伝来・その他参考となるべき事項
:
指定番号(登録番号)
:
2075
枝番
:
国宝・重文区分
:
重要文化財
重文指定年月日
:
2015.09.04(平成27.09.04)
国宝指定年月日
:
追加年月日
:
所在都道府県
:
奈良県
所在地
:
保管施設の名称
:
所有者名
:
宗教法人眞輪院
管理団体・管理責任者名
:
解説文:
詳細解説
小型の両界曼荼羅で、簡略化された描写ながら、基本的には空海が中国からもたらした図像形式に忠実に倣っている。仏や菩薩の描写、彩色技法などから平安時代末期の制作と考えられる特徴を示す。南山城の地に伝来した貴重な作例である。
関連情報
(情報の有無)
附指定
なし
一つ書
なし
添付ファイル
なし
解説文
小型の両界曼荼羅で、簡略化された描写ながら、基本的には空海が中国からもたらした図像形式に忠実に倣っている。仏や菩薩の描写、彩色技法などから平安時代末期の制作と考えられる特徴を示す。南山城の地に伝来した貴重な作例である。
詳細解説▶
詳細解説
京都府相楽郡南山城村に所在する眞輪院は真言宗大覚寺派の寺院で、本図はそれぞれ一副半一鋪という小型の両界曼荼羅図である。現状では全体に保存状態が悪く、図様や表現の細部を確認することが困難な箇所が多いが、例えば胎蔵曼荼羅虚空蔵院の千手観音像などの部分では状態が比較的良好で、本図の表現上の特徴がよく示される。仏菩薩の相貌は、丸みを帯びた面相の中心に目鼻、口唇を描き、目尻をやや吊り上げ気味にし、眉もきりっと吊り上がり、瞳を明確に点じて理知的な表情を示す。賦彩は、各尊の蓮華座に認められる繧繝彩色や、蓮弁の輪郭を白線で括る手法などに院政期の趣向がよく表れている。また金泥による着衣の照暈や、仏菩薩の体部に沿って銀泥の暈しが多用される点が注目される一方で、通常では金箔や金泥で表現されることの多い菩薩形の装身具や持物などの金属を表す部分では、鉛系白色顔料と黄色の有機顔料を調整して表現している点が特徴的である。 本図は特に小型であるために図様の省略や描写の簡略化が認められるが、料絹は通常の絵絹ではなく平織りであることが確認され、その制作には特殊な状況が想定される。平安時代末期における小型両界曼荼羅に対する信仰の在り方や、東大寺や興福寺の隠棲僧が多く活動した木津川流域の宗教文化史を考察する上でも貴重な遺例である。