国指定文化財等
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・・・国宝、重要文化財
国宝・重要文化財(美術工芸品)
主情報
名称
:
土偶 長野県富士見町坂上遺跡出土
ふりがな
:
どぐう ながのけんふじみちょうさかうえいせきしゅつど
土偶 長野県富士見町坂上遺跡出土
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員数
:
1個
種別
:
考古資料
国
:
時代
:
縄文
年代
:
西暦
:
作者
:
寸法・重量
:
高23.3㎝
最大幅13.4㎝
厚6.2㎝(腰の部分)
品質・形状
:
ト書
:
画賛・奥書・銘文等
:
伝来・その他参考となるべき事項
:
指定番号(登録番号)
:
630
枝番
:
国宝・重文区分
:
重要文化財
重文指定年月日
:
2015.09.04(平成27.09.04)
国宝指定年月日
:
追加年月日
:
所在都道府県
:
長野県
所在地
:
長野県諏訪郡富士見町境7053
保管施設の名称
:
井戸尻考古館
所有者名
:
富士見町
管理団体・管理責任者名
:
土偶 長野県富士見町坂上遺跡出土
解説文:
詳細解説
八ヶ岳の南西麓の坂上(さかうえ)遺跡から出土した、全身がほぼ完存する中実の立像土偶。
姿形は、顔面を斜め上方に向け、のびやかに両腕を左右にひろげて、脚は極端に短いが、全体として非常に均斉のある全身像である。
この種の形態と文様を有する土偶は、縄文時代中期後半の時期、中部高地から西南関東で多く作られるが、本土偶に比肩するような、プロポーションが整い、かつ大形の個体はほかにない。
縄文時代中期後半の土偶造形の一端を知るうえで指標となる優品であり、その学術的価値は高い。
関連情報
(情報の有無)
附指定
なし
一つ書
なし
添付ファイル
なし
写真一覧
土偶 長野県富士見町坂上遺跡出土
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土偶 長野県富士見町坂上遺跡出土
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解説文
八ヶ岳の南西麓の坂上(さかうえ)遺跡から出土した、全身がほぼ完存する中実の立像土偶。 姿形は、顔面を斜め上方に向け、のびやかに両腕を左右にひろげて、脚は極端に短いが、全体として非常に均斉のある全身像である。 この種の形態と文様を有する土偶は、縄文時代中期後半の時期、中部高地から西南関東で多く作られるが、本土偶に比肩するような、プロポーションが整い、かつ大形の個体はほかにない。 縄文時代中期後半の土偶造形の一端を知るうえで指標となる優品であり、その学術的価値は高い。
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詳細解説
本件は、長野県諏訪郡富士見町坂上に所在する坂上(さかうえ)遺跡から出土した、全身がほぼ完存する中実の立像土偶である。 坂上遺跡は、八ヶ岳の南西麓に所在する、縄文時代中期後半の小規模な集落遺跡である。昭和49年(1974)、道路改良及び基盤整備事業に先立つ発掘調査で、竪穴住居跡8軒、土坑8基が検出された。 本土偶はそのうち、1号住居跡の南西にある長楕円形の浅い土坑上面から、首と胴と腰以下の3つに分かれた状態で出土した。右足の膝から下方を欠き、また左手先及び眉間の一部には補修があるが、その他の部位は完存している。姿形は、顔面を斜め上方に向け、のびやかに両腕を左右にひろげて、脚は極端に短いが、全体として非常に均斉のある全身像にまとめられている。脇の下から脇腹にかけて沈線で緻密な文様が刻まれていて、これは臍の左右から胸部下半にまで及ぶ。また、背面には外方に突き出した尻から股の部分にかけて、別の文様が施されている。 この種の形態と文様を有する土偶は、縄文時代中期後半の時期、中部高地から西南関東で多く作られるが、その多くは総高5、6㎝程度の小形で、かつ造形表現も概して素朴であり、本土偶に比肩するような、プロポーションが整い、かつ大形の個体はほかにない。 本件は、縄文時代中期後半の土偶造形の一端を知るうえで指標となる優品であり、その学術的価値には高いものがある。