国指定文化財等
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・・・国宝、重要文化財
国宝・重要文化財(美術工芸品)
主情報
名称
:
絹本著色仏涅槃図
ふりがな
:
けんぽんちゃくしょくぶつねはんず
解説表示▶
員数
:
1幅
種別
:
絵画
国
:
日本
時代
:
平安時代
年代
:
12世紀
西暦
:
作者
:
寸法・重量
:
縦198.7㎝ 横277.0㎝
品質・形状
:
絹本著色 掛幅装 画絹六副一鋪
ト書
:
画賛・奥書・銘文等
:
伝来・その他参考となるべき事項
:
指定番号(登録番号)
:
2077
枝番
:
国宝・重文区分
:
重要文化財
重文指定年月日
:
2016.08.17(平成28.08.17)
国宝指定年月日
:
追加年月日
:
所在都道府県
:
奈良県
所在地
:
保管施設の名称
:
所有者名
:
宗教法人汾陽寺
管理団体・管理責任者名
:
解説文:
詳細解説
本図は、現存作例の極めて少ない、平安時代にさかのぼる大型の涅槃図である。横たわる釈迦を中心に百人近くの会衆が取り囲む。高野山に伝来する国宝「応徳涅槃図」や、京都国立博物館の国宝「釈迦金棺出現図」などといった平安時代の涅槃図の名品と共通する図様が認められる。金や彩色による文様などにも平安仏画の特徴がよく表れている作品である。
関連情報
(情報の有無)
附指定
なし
一つ書
なし
添付ファイル
なし
解説文
本図は、現存作例の極めて少ない、平安時代にさかのぼる大型の涅槃図である。横たわる釈迦を中心に百人近くの会衆が取り囲む。高野山に伝来する国宝「応徳涅槃図」や、京都国立博物館の国宝「釈迦金棺出現図」などといった平安時代の涅槃図の名品と共通する図様が認められる。金や彩色による文様などにも平安仏画の特徴がよく表れている作品である。
詳細解説▶
詳細解説
六副一鋪の横長の画面に、右手を手枕にして横たわる釈迦を中心に菩薩、仏弟子、天部形、俗人、鳥獣など極めて多数の会衆を描き込む涅槃図。一〇〇人近くの会衆が表される誠に充実した画面構成は特筆に値する。床台の向かって右側面を見せる形式、床台前の沙羅双樹の一本が釈迦の身体中心を遮る点、釈迦が比較的長身で撫で肩に表される点などに古様な特徴を指摘でき、また床台奥に位置する仏弟子の相貌や体勢は「応徳涅槃図」(国宝、金剛峯寺)や「釈迦金棺出現図」(国宝、京都国立博物館)、聖衆来迎寺旧蔵「十六羅漢像」(国宝、東京国立博物館)などの一一世紀の作例に通ずる特徴を示す。全体的に暖色系の賦彩を多用し、釈迦の着衣を中心に精緻な截金、銀截金による文様が施され、床台の唐草文様も華やかに彩られるが、一方で会衆の着衣には彩色文様が乏しく、描線に硬さが目立つ点などから、制作は平安末期から鎌倉初期と考えられる。釈迦が右手を手枕にする表現は鎌倉時代以降に多く展開する図様だが、奈良・宗祐寺本「仏涅槃図」とともに、本図はその早い例といえる。また画面下部の鳥獣の中に双頭の共命鳥が描かれるが、我が国仏教絵画における最古例と思われる。 岐阜県関市に所在する汾陽寺(臨済宗妙心寺派)は室町前期以来の古刹で、本図総裏墨書から少なくとも寛文年間(一六六一~七三)以前には同寺什物であったものと認められる。主に画面上部に料絹の欠損が多く、広い範囲で補筆も認められ、損傷が多い点は否めないが、現存作例の少ない一二世紀末に遡る仏涅槃図の大幅として今後大いに注目すべき作品である。