国指定文化財等
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・・・国宝、重要文化財
国宝・重要文化財(美術工芸品)
主情報
名称
:
絵になる最初(竹内栖鳳筆 大正二年/絹本著色)
ふりがな
:
えになるさいしょ(たけうちせいほうひつ たいしょうにねん/けんぽんちゃくしょく)
絵になる最初
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員数
:
1幅
種別
:
絵画
国
:
日本
時代
:
大正時代
年代
:
大正2年(1913)
西暦
:
1913
作者
:
竹内栖鳳
寸法・重量
:
縦183.1㎝ 横87.4㎝
品質・形状
:
絹本著色 掛幅装 画絹一副一鋪
ト書
:
画賛・奥書・銘文等
:
伝来・その他参考となるべき事項
:
指定番号(登録番号)
:
2079
枝番
:
国宝・重文区分
:
重要文化財
重文指定年月日
:
2016.08.17(平成28.08.17)
国宝指定年月日
:
追加年月日
:
所在都道府県
:
京都府
所在地
:
京都府京都市左京区岡崎円勝寺町124(岡崎公園内)
保管施設の名称
:
京都市美術館
所有者名
:
京都市
管理団体・管理責任者名
:
絵になる最初
解説文:
詳細解説
竹内栖鳳は近代京都画壇を代表する日本画家で,江戸時代の円山四条派の伝統を踏まえ,また早くにヨーロッパに出かけて西洋絵画を研究し,それらの影響を反映させた新しい画風を打ち立て活躍した。日本において裸体モデルを使ってデッサンの訓練をすることを始めた最初期の日本画家である。本図は,モデルとなる女性が着衣を脱ぐことを恥じらう表情に画想を得たもので,新しい画題の中に斬新な意匠と情緒の表現を両立させた画期的な作品である。
関連情報
(情報の有無)
附指定
一つ書
なし
添付ファイル
なし
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絵になる最初
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絵になる最初
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解説文
竹内栖鳳は近代京都画壇を代表する日本画家で,江戸時代の円山四条派の伝統を踏まえ,また早くにヨーロッパに出かけて西洋絵画を研究し,それらの影響を反映させた新しい画風を打ち立て活躍した。日本において裸体モデルを使ってデッサンの訓練をすることを始めた最初期の日本画家である。本図は,モデルとなる女性が着衣を脱ぐことを恥じらう表情に画想を得たもので,新しい画題の中に斬新な意匠と情緒の表現を両立させた画期的な作品である。
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詳細解説
第一回文化勲章受章者で近代京都画壇を代表する日本画家竹内栖鳳が、大正二年の第七回文展に出品した作品。裸体モデルが衣服を脱ぐときの仕草とその心理が主題で、人体デッサンのために呼び寄せられたモデルが、慣れない画室で着物を脱ぐことをためらう様子に着想を得たといわれる。斬新な意匠の着物が目を引く一種の美人画だが、ぼかし技法で柔らかく描かれた顔の造形は、女性の複雑な心理を巧みに表現して、単なる美人画に終わらない魅力を本作に与えている。浮世絵美人画に影響を受けながら、西洋の伝統的なヴィーナス像をも意識した造形は栖鳳独自のものであろう。 栖鳳は、ヨーロッパ外遊中に裸体モデルのデッサンの様子を見聞するとともに、裸体画が画題そのものとなることに関心を抱く。日本では黒田清輝らが裸体画に積極的に取り組んでいたが、本作出品当時、日本画家たちの裸体画への関心は低かった。裸体そのものは描かれなかったが、裸体モデルとその内面を描いた本作は、その主題の新しさにおいて、近代日本画の中でも画期をなす。本作はそうした実験的な意義とともに、人物画としても栖鳳の力量が遺憾なく発揮された作品として高く評価される。なお、本作のために制作された画稿が現存している。本作と比較すると、一見乱雑に見える着物の文様が、周到に準備されたものであることなどが分かる。その史料的価値は高く、附として併せて指定する。
関連情報
附指定
画稿
関連情報
附指定
附名称
:
画稿
附員数
:
1幅
附ト書
: