国指定文化財等
データベース
・・・国宝、重要文化財
国宝・重要文化財(美術工芸品)
主情報
名称
:
木造十大弟子立像
ふりがな
:
もくぞうじゅうだいでしりゅうぞう
木造十大弟子立像1
写真一覧▶
地図表示▶
解説表示▶
員数
:
8躯
種別
:
彫刻
国
:
時代
:
鎌倉時代
年代
:
西暦
:
作者
:
寸法・重量
:
品質・形状
:
ト書
:
画賛・奥書・銘文等
:
伝来・その他参考となるべき事項
:
指定番号(登録番号)
:
3623
枝番
:
国宝・重文区分
:
重要文化財
重文指定年月日
:
2016.08.17(平成28.08.17)
国宝指定年月日
:
追加年月日
:
所在都道府県
:
京都府
所在地
:
京都府京都市東山区茶屋町527
保管施設の名称
:
京都国立博物館
所有者名
:
独立行政法人国立文化財機構
管理団体・管理責任者名
:
木造十大弟子立像1
解説文:
詳細解説
京都常楽院に釈迦如来像(文化庁保管)とともに伝えられた像で、作者には常楽院創建のために土地を寄進した仏師院賢(活動1200~1234)が比定される。慶派風の写実表現を取り入れながら堅実で品の良い作風に京都仏師の特徴を示している。
関連情報
(情報の有無)
附指定
一つ書
なし
添付ファイル
なし
写真一覧
木造十大弟子立像1
木造十大弟子立像2
木造十大弟子立像3
木造十大弟子立像4
木造十大弟子立像5
木造十大弟子立像6
木造十大弟子立像7
木造十大弟子立像6
写真一覧
木造十大弟子立像1
写真一覧
木造十大弟子立像2
写真一覧
木造十大弟子立像3
写真一覧
木造十大弟子立像4
写真一覧
木造十大弟子立像5
写真一覧
木造十大弟子立像6
写真一覧
木造十大弟子立像7
写真一覧
木造十大弟子立像6
Loading
Zeom Level
Zoom Mode
解説文
京都常楽院に釈迦如来像(文化庁保管)とともに伝えられた像で、作者には常楽院創建のために土地を寄進した仏師院賢(活動1200~1234)が比定される。慶派風の写実表現を取り入れながら堅実で品の良い作風に京都仏師の特徴を示している。
詳細解説▶
詳細解説
洛西鳴滝に存在した常楽院に清涼寺式釈迦如来像(重要文化財、国(文化庁保管))とともに伝来した十大弟子像である。いずれも写実的手法でそれぞれの年齢や性格の違いが作り分けられる。一群中には鼻高の異貌や、眉をひそめた怪異な表情をあらわすものもあるが、総じて像容には温雅な趣がある。 常楽院はもと仁和寺の一院で、仏師法印院賢【いんけん】が没後の追福にあてるため僧聖禅【しょうぜん】に所領を寄進して開かれた。院賢は天福元年(一二三三)が知られる最後の事績であり、常楽院の創建もその頃とみられる。 釈迦像に納入されていた奉籠品【ほうろうひん】の目録は虫蝕甚大で詳細が不明ながら「播州書写【ばんしゅうしょしゃ】上人」ゆかりの物で「松尾勝月房【しょうげつぼう】」が所持していたかとみられる品の記載がみえる。松尾勝月房とは証月房慶政【しょうげつぼうけいせい】のことで、目録にはほかにも二品について同人の関与が注記され、本群像の造立に深い関わりをもっていたと推定される。建長四年(一二五二)院智【いんち】作の仁和寺悉達【しった】太子像(重要文化財)は納入品の月輪【がちりん】奉籠記(写)に、同像台座に納入されたという、性空が文殊化人【もんじゅけにん】に授けられた霊鷲山【りょうじゅせん】の土が「□尾上人(傍注「□月坊」)の奉渡になると記され、これも慶政であろう。慶政と書写山、院派【いんぱ】仏師との関わりはほかにも複数の史料にみえる。 本像の堅実で品の良い作風は仁和寺像に通じ、殊に阿弥陀のつぶらな瞳をもつ相貌が似通っている。仁和寺像にみられる衣文や衣縁線の大きく屈曲する特徴は表れておらず、製作年代はより遡り、釈迦像とともに常楽院創建期に院賢もしくはその周辺仏師により造られたとみられる。当代の院派仏師による写実表現の成熟をうかがわせる一作として重要である。
関連情報
附指定
木造十大弟子立像
関連情報
附指定
附名称
:
木造十大弟子立像
附員数
:
2躯
附ト書
: