国指定文化財等
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・・・国宝、重要文化財
国宝・重要文化財(美術工芸品)
主情報
名称
:
和歌山県大日山35号墳出土品
ふりがな
:
わかやまけんだいにちやまさんじゅうごごうふんしゅつどひん
和歌山県大日山35号墳出土品
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員数
:
一括
種別
:
考古資料
国
:
時代
:
古墳時代後期
年代
:
6th century
西暦
:
6th century
作者
:
寸法・重量
:
品質・形状
:
ト書
:
画賛・奥書・銘文等
:
伝来・その他参考となるべき事項
:
指定番号(登録番号)
:
639
枝番
:
国宝・重文区分
:
重要文化財
重文指定年月日
:
2016.08.17(平成28.08.17)
国宝指定年月日
:
追加年月日
:
所在都道府県
:
和歌山県
所在地
:
和歌山県和歌山市岩橋1411
保管施設の名称
:
和歌山県立紀伊風土記の丘
所有者名
:
和歌山県
管理団体・管理責任者名
:
和歌山県大日山35号墳出土品
解説文:
詳細解説
紀伊における最大級の前方後円墳上から出土した埴輪と須恵器の一括。特に埴輪は多種多量であり、両面に顔を持つ人物埴輪や翼を広げた鳥形埴輪はここでのみ確認されている珍しい資料。古墳墳丘上での儀礼の実態を考えるうえでも、高い学術的価値を持つ。
関連情報
(情報の有無)
附指定
なし
一つ書
なし
添付ファイル
なし
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和歌山県大日山35号墳出土品
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和歌山県大日山35号墳出土品
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解説文
紀伊における最大級の前方後円墳上から出土した埴輪と須恵器の一括。特に埴輪は多種多量であり、両面に顔を持つ人物埴輪や翼を広げた鳥形埴輪はここでのみ確認されている珍しい資料。古墳墳丘上での儀礼の実態を考えるうえでも、高い学術的価値を持つ。
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詳細解説
大日山三五号墳は、和歌山県和歌山市に所在する前方後円墳(全長百四一メートル)であり、本件は、東西の造出および墳丘から出土した主要な埴輪二五点および須恵器六点、附の埴輪残欠十点、須恵器残欠二点から成る一括である。 特に埴輪には特徴的な資料が揃う。入母屋造高床の家形埴輪は、九本の円柱をもつ高床式建物で、最上段の切妻部、中央の寄棟・身舎(もや)部分、最下段の基部・高床部の三部材に分けて焼成されている。三分割焼成による家形埴輪は、大阪府今城塚古墳と当古墳でのみ確認されている。一方、頭部の前後に顔を表現した両面人物埴輪、翼を広げた鳥形埴輪など、他に類例がない本墳独特の資料があり、畿内とその近縁地域との関係を考えるうえで重要である。埴輪には他にも、巫女・盛装男子・武人・力士・双脚輪状文形冠帽(そうきやくりんじようもんけいかんぼう)をかぶった人物などの人物埴輪、水鳥形・牛形・猪形・馬形・犬形などの動物埴輪、大刀形・胡籙(ころく)形・靫形・蓋(きぬがさ)形などの器財埴輪があり、種類豊富である。また、東西造出に据え置かれた大甕、甕、高坏および坏などの須恵器がある。 以上、本件の埴輪は、樹立位置が明確かつ種類も豊富であることから埴輪群像の表す情景の復元性が高く、埴輪群と分かれて設置された須恵器とともに、古墳墳丘上における葬送儀礼の実態を復元するうえで、高い学術的価値を有する。