国指定文化財等
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・・・国宝、重要文化財
国宝・重要文化財(美術工芸品)
主情報
名称
:
銅矛 福岡県重留遺跡第二地点一号竪穴住居跡出土
ふりがな
:
どうほこ ふくおかけんしげとめいせきだいにちてんいちごうたてあなじゅうきょあとしゅつど
銅矛
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員数
:
1口
種別
:
考古資料
国
:
時代
:
弥生時代後期
年代
:
2-3th century
西暦
:
2-3th century
作者
:
寸法・重量
:
品質・形状
:
ト書
:
画賛・奥書・銘文等
:
伝来・その他参考となるべき事項
:
指定番号(登録番号)
:
640
枝番
:
国宝・重文区分
:
重要文化財
重文指定年月日
:
2016.08.17(平成28.08.17)
国宝指定年月日
:
追加年月日
:
所在都道府県
:
福岡県
所在地
:
福岡県北九州市八幡東区東田2-4-1
保管施設の名称
:
北九州市立いのちのたび博物館
所有者名
:
北九州市
管理団体・管理責任者名
:
銅矛
解説文:
詳細解説
広形銅矛と呼ばれる大型化した銅矛。刃の研ぎ出しがなされないなど、武器としての機能は全く失われており、祭器とみられる。銅矛を含めた武器形青銅器が竪穴住居跡内に埋納された唯一の例であり、弥生時代の祭祀を復元するうえで欠かせない資料。
関連情報
(情報の有無)
附指定
なし
一つ書
なし
添付ファイル
なし
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銅矛
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銅矛
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解説文
広形銅矛と呼ばれる大型化した銅矛。刃の研ぎ出しがなされないなど、武器としての機能は全く失われており、祭器とみられる。銅矛を含めた武器形青銅器が竪穴住居跡内に埋納された唯一の例であり、弥生時代の祭祀を復元するうえで欠かせない資料。
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詳細解説
本件は、弥生時代後期の竪穴住居跡内に埋納された状態で出土した銅矛一口である。全長八三・五センチメートルを測る広形銅矛であり、側縁の一部を欠くものの、全体が良く残る。刃部に研磨は認められず、耳部は無孔で扁平板状である。また、袋部まで真土(まね)が残るなど、武器としての機能を失った祭器としての特徴をよく示す。 銅矛が出土した竪穴住居跡は、大型であるとともに、遺跡内の最高所に同時代の遺構からやや離れて占地する。規模や空間的な隔絶性を有するため、首長層の居住施設であった可能性がある。銅矛はこの竪穴住居跡内の南側床面に掘られた長楕円形の土坑内から出土した。土坑の上面東側は白色粘土で被覆され、銅矛は刃を斜め四五度に傾けた状態で検出された。土坑は二基が重複しており、土坑埋土の観察から、複数回にわたる埋納の可能性も指摘されている。 本件は、弥生時代において青銅器が居住施設内に埋納された稀有な例であり、埋納状況が詳細に分かる点でも重要である。銅矛単体で集落の住居跡内に埋納されており、ムラ単位で催された祭祀での使用、および首長層が祭器を管理し祭祀を主宰した可能性を示す点でも重要である。以上本件は、弥生時代における青銅器埋納と祭祀の実態を考えるうえで貴重であり、高い学術的価値を有する。