国指定文化財等
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・・・国宝、重要文化財
国宝・重要文化財(美術工芸品)
主情報
名称
:
紙本金地著色松図(/六曲屏風)
ふりがな
:
しほんきんじちゃくしょくまつず(/ろっきょくびょうぶ)
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員数
:
1隻
種別
:
絵画
国
:
日本
時代
:
室町時代
年代
:
16世紀
西暦
:
作者
:
寸法・重量
:
縦153.2㎝ 横346.8㎝
品質・形状
:
紙本金地著色 屏風装 各扇本紙紙継六枚
ト書
:
土佐光起の紙中極に土佐光信筆とある
画賛・奥書・銘文等
:
伝来・その他参考となるべき事項
:
指定番号(登録番号)
:
2085
枝番
:
国宝・重文区分
:
重要文化財
重文指定年月日
:
2017.09.15(平成29.09.15)
国宝指定年月日
:
追加年月日
:
所在都道府県
:
東京都
所在地
:
東京都台東区上野公園13-9
保管施設の名称
:
東京国立博物館
所有者名
:
独立行政法人国立文化財機構
管理団体・管理責任者名
:
解説文:
詳細解説
金箔地に松と岩だけを描いた屏風。
15世紀末から16世紀前半の絵の中に
類似した屏風が描かれているが、本図
はその実例としてきわめて貴重である。
江戸時代に土佐光起が土佐光信筆と書
き入れているが、松の様態や描法には
光信とは別な個性が認められる。
関連情報
(情報の有無)
附指定
一つ書
なし
添付ファイル
なし
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解説文
金箔地に松と岩だけを描いた屏風。 15世紀末から16世紀前半の絵の中に 類似した屏風が描かれているが、本図 はその実例としてきわめて貴重である。 江戸時代に土佐光起が土佐光信筆と書 き入れているが、松の様態や描法には 光信とは別な個性が認められる。
詳細解説▶
詳細解説
中世やまと絵屏風の遺品としてつとに知られたもので、金地に松と岩の配置のみで画面を構成している。中央には、蛇行しながら交差する二本の松が描かれる。この独特の形状は、文明十四年(一四八二)補作の「慕帰絵詞」巻一の画中画や、享禄四年(一五三一)の「親鸞聖人絵伝」(大阪・源光寺)などに見いだされる。こうした松の表現は他の時期にはあまりみられず、本作の制作年代は、一五世紀末から一六世紀前半が一つの指標となる。 背景に土坡や雲霞を表さず総金箔地に対象を描いている点は特筆される。一五世紀初頭から、金地に少数の主題のみを描いたと思われる屏風の記録が多くみられるようになり、絵巻の画中画などからその一端をうかがうことができる。しかし、実際に一六世紀以前に遡る総金箔地の遺品は限られ、本作が現存する最も古い総金箔地の屏風と考えられる。 画面左端には、土佐光起(一六一七~九一)による土佐光信筆との紙中極がある。ただし、光信の基準作とは表現にかい離があり、現段階では、光信以外の画家を想定していく必要があろう。 いずれにせよ本作は、現存する最も古い総金箔地の屏風として、また、中世やまと絵屏風の展開を考察するための重要な資料として、極めて貴重である。
関連情報
附指定
絹本著色三十三観音図(狩野山雪筆/)
関連情報
附指定
附名称
:
絹本著色三十三観音図(狩野山雪筆/)
附員数
:
2幅
附ト書
: