国指定文化財等
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・・・国宝、重要文化財
国宝・重要文化財(美術工芸品)
主情報
名称
:
福岡県博多遺跡群出土品
ふりがな
:
ふくおかけんはかたいせきぐんしゅつどひん
博多 陶器・磁器等
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員数
:
一括
種別
:
考古資料
国
:
時代
:
平安時代~安土桃山時代
年代
:
Heian Era-Azuchi-momoyama Era, 11-16th century
西暦
:
11-16th century
作者
:
寸法・重量
:
品質・形状
:
ト書
:
画賛・奥書・銘文等
:
伝来・その他参考となるべき事項
:
指定番号(登録番号)
:
647
枝番
:
国宝・重文区分
:
重要文化財
重文指定年月日
:
2017.09.15(平成29.09.15)
国宝指定年月日
:
追加年月日
:
所在都道府県
:
福岡県
所在地
:
福岡県福岡市博多区井相田2-1-94
保管施設の名称
:
福岡市埋蔵文化財センター
所有者名
:
福岡市
管理団体・管理責任者名
:
博多 陶器・磁器等
解説文:
詳細解説
中世の国際貿易拠点として栄えた港湾・商業都市博多からの出土品一括。当時の有力者が入手を競った青磁や白磁、青花といった中国産陶磁器などに加え、博多に住み着いた宋人商人(博多綱首)の実在を示す寧波系の瓦や墨書土器など多彩な資料がある。
関連情報
(情報の有無)
附指定
なし
一つ書
なし
添付ファイル
なし
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博多 陶器・磁器等
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博多 陶器・磁器等
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解説文
中世の国際貿易拠点として栄えた港湾・商業都市博多からの出土品一括。当時の有力者が入手を競った青磁や白磁、青花といった中国産陶磁器などに加え、博多に住み着いた宋人商人(博多綱首)の実在を示す寧波系の瓦や墨書土器など多彩な資料がある。
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詳細解説
博多遺跡群は、福岡県福岡市博多区に所在する平安時代後期~安土桃山時代に栄えた港湾・商業都市の遺跡である。本件は、中国・朝鮮・東南アジアなどからの輸入陶磁器に国産陶器を加えた陶器・磁器千五百四十二点を中心として、土器・土製品百八十五点、木器・木製品六十一点、金属製品百八十七点、石製品七十七点、ガラス製品三十一点、骨角製品五十三点、烏帽子(えぼし)残欠二点にて構成される。 特筆すべきは、商品として輸入された多量の青磁(せいじ)や白磁(はくじ)、青(せい)花(か)などの貿易陶磁器である。これらは、中世を中心に博多を交易の窓口とした輸入品の実態を具体的に示すとともに、国内における有力者の嗜好をよく表す。また、火災や輸送が原因で破損した一括廃棄資料や、戦禍を避けて埋納された貴重品の一括資料は、当時の人々の活動やその時代背景を復元するうえで貴重である。 中国人名を記した墨書陶磁器、中国寧波(にんぽう)系の瓦などは、平安時代後期から鎌倉時代前半にかけて博多に居住した「綱首(こうしゅ)」と呼ばれる宋商人の実在を示し、日宋貿易を担った人々の具体像を伝える。また、天目碗やガラス坩堝(るつぼ)・製品などは、中国との文化的、技術的交流の深さを色濃く反映し、衣食住、宗教・墓葬、経済活動を示す様々な資料は、博多に居住した人々の生活実態を明らかにする。 以上本件は、国際的な商業拠点として栄えた博多遺跡群を窓口とした、わが国の中世を中心とした貿易の実態を表し、港湾・商業都市における人々の生活や生産、流通を具体的に明らかにするものとして、高い学術的価値を有している。