国指定文化財等
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・・・国宝、重要文化財
国宝・重要文化財(美術工芸品)
主情報
名称
:
源氏物語(池田本)
ふりがな
:
げんじものがたり いけだぼん
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員数
:
49帖
種別
:
書跡・典籍
国
:
日本
時代
:
鎌倉
年代
:
西暦
:
作者
:
寸法・重量
:
概ね縦16.3cm 横15.7cm
品質・形状
:
綴葉装冊子本
ト書
:
画賛・奥書・銘文等
:
伝来・その他参考となるべき事項
:
指定番号(登録番号)
:
02599
枝番
:
国宝・重文区分
:
重要文化財
重文指定年月日
:
2018.10.31(平成30.10.31)
国宝指定年月日
:
追加年月日
:
所在都道府県
:
奈良県
所在地
:
天理市杣之内町1050
保管施設の名称
:
天理大学附属天理図書館
所有者名
:
学校法人天理大学
管理団体・管理責任者名
:
解説文:
詳細解説
本書は鎌倉時代後期の成立となる、藤原定家監督本系統の『源氏物語』写本である。内容は源氏54巻のうちの52巻49帖であり、このうち48巻45帖が成立当初のものである。奥入のある鎌倉時代写本として、これだけ多くの巻が残されている写本は他にはない。
関連情報
(情報の有無)
附指定
なし
一つ書
なし
添付ファイル
なし
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解説文
本書は鎌倉時代後期の成立となる、藤原定家監督本系統の『源氏物語』写本である。内容は源氏54巻のうちの52巻49帖であり、このうち48巻45帖が成立当初のものである。奥入のある鎌倉時代写本として、これだけ多くの巻が残されている写本は他にはない。
詳細解説▶
詳細解説
本帖は、源氏物語研究者池田亀鑑「桃園文庫」の所蔵だったので「池田本」、あるいは「二条為明筆」との極札を持つことから「伝二条為明筆本」とも呼ばれてきた。『源氏物語』54巻のうち、花散里・柏木の2巻を欠く全52巻49帖である。このうち、取り合わせ本である4巻4帖(賢木・東屋・蜻蛉・手習の各巻)を除く、48巻が成立当初の基幹の巻々である。 池田本は『源氏物語』鎌倉時代の写本中、成立当初の基幹本を最も多く保持する伝本であり、同時にその48巻の本文すべてが藤原定家本系統の写本として揃っていることは、鎌倉時代の写本において現在他に例がない。 本帖の基幹本48巻は、書写者がほぼ2手(甲筆・乙筆)に集約される。なかでも甲筆とした36巻は整った一定の筆致である。定家の注釈である奥入については、基幹本には11巻の巻末に奥入がある。このうちの8巻は本文同筆の奥入がある。本帖池田本の奥入は最も初期の形態に属するものと再評価されている。 藤原定家本系の鎌倉時代後期の写本として、これだけまとまった写本は他にはなく、また多くの奥入が残るものとして、『源氏物語』研究上において極めて価値の高いものである。