国指定文化財等
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・・・国宝、重要文化財
国宝・重要文化財(美術工芸品)
主情報
名称
:
高麗版大般若経 附 金剛院文書
ふりがな
:
こうらいばんだいはんにゃきょう
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員数
:
165帖 (附 31通)
種別
:
書跡・典籍
国
:
朝鮮
時代
:
高麗
年代
:
西暦
:
作者
:
寸法・重量
:
品質・形状
:
素紙墨刷・折本装
ト書
:
画賛・奥書・銘文等
:
伝来・その他参考となるべき事項
:
指定番号(登録番号)
:
02601
枝番
:
国宝・重文区分
:
重要文化財
重文指定年月日
:
2018.10.31(平成30.10.31)
国宝指定年月日
:
追加年月日
:
所在都道府県
:
長崎県
所在地
:
長崎県対馬市厳原町今屋敷668-2
保管施設の名称
:
対馬博物館
所有者名
:
宗教法人金剛院
管理団体・管理責任者名
:
解説文:
詳細解説
初雕本大蔵経がモンゴル軍によって焼失したため、高宗38年(1251)に新たに開板された再雕本大蔵経のうち。対馬島主宗貞盛(1452没)によって金剛院に寄進された大般若経である。『朝鮮王朝実録』には、貞盛が朝鮮国王から2度、大般若経
を賜った記録がある。
関連情報
(情報の有無)
附指定
一つ書
なし
添付ファイル
なし
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解説文
初雕本大蔵経がモンゴル軍によって焼失したため、高宗38年(1251)に新たに開板された再雕本大蔵経のうち。対馬島主宗貞盛(1452没)によって金剛院に寄進された大般若経である。『朝鮮王朝実録』には、貞盛が朝鮮国王から2度、大般若経 を賜った記録がある。
詳細解説▶
詳細解説
11世紀に雕造を終えた高麗版一切経の初雕本は、高宗19年(1232)のモンゴル軍進入時、版木が焼かれてしまった。そこで、モンゴル軍調伏のため高宗23年に一切経再雕造が発願され、同38年に完成した。これを再雕本という。版木は、朝鮮時代初期に海印寺(慶尚南道)に移されて現存している。 本経を伝える真言宗の金剛院は、室町時代前期から江戸時代後期において宗氏の庇護を受けた寺院であった。 本経には、元統2年(1334)と至元4年(1338)の崔文度の奥書がある。これらによると、父光陽公崔文簡公(崔誠之)と母馬韓国大夫人金氏が印刷を発願したが、相次いで没してしまったので、崔文度が印刷事業を継続して父の造営した天和禅寺に施入したというものである。崔文度は高麗王朝の高官であり、父子共に『高麗史』にも記されている。 四巻の奥書から、宗家当主で対馬島主であった宗貞盛(1452没)らが中心となって本経を寄進したことが分かる。貞盛は対馬島内の寺社へ盛んに一切経や大般若経を寄進しており、本経も貞盛によって朝鮮から将来されて寄進されたものと考えられる。 本経は、奥書から摺写の経緯が知られ、我が国最古のまとまった点数の再雕本高麗版であることが確認できる。さらに、本経は、朝鮮との通交の窓口であった対馬の地に伝わった事が知られ、仏教史、日朝交流史研究上、極めて高い価値を有する。
関連情報
附指定
附 金剛院文書(三十一通)
関連情報
附指定
附名称
:
附 金剛院文書(三十一通)
附員数
:
2冊、29通
附ト書
: