国指定文化財等
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・・・国宝、重要文化財
国宝・重要文化財(美術工芸品)
主情報
名称
:
彫金後藤家関係資料
ふりがな
:
ちょうきんごとうけかんけいしりょう
彫金後藤家関係資料
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員数
:
630点
種別
:
歴史資料
国
:
日本
時代
:
江戸時代
年代
:
17世紀から19世紀
西暦
:
作者
:
寸法・重量
:
品質・形状
:
ト書
:
画賛・奥書・銘文等
:
伝来・その他参考となるべき事項
:
指定番号(登録番号)
:
215
枝番
:
国宝・重文区分
:
重要文化財
重文指定年月日
:
2019.07.23(令和1.07.23)
国宝指定年月日
:
追加年月日
:
所在都道府県
:
東京都
所在地
:
東京都台東区上野公園12-8
保管施設の名称
:
東京藝術大学附属図書館、東京藝術大学大学美術館
所有者名
:
国立大学法人東京藝術大学
管理団体・管理責任者名
:
彫金後藤家関係資料
解説文:
詳細解説
金工師後藤の本家、四郎兵衛家に伝来した資料群である。刀装具の三所物(みところもの) 等の制作台帳である本帳、大名家等の依頼による歴代制作刀装具等の鑑定記録である極帳(きわめ) など彫金関係の記録類が中心を占め、ほかに同家が担った大判座及び分銅座の資料が残る。
関連情報
(情報の有無)
附指定
なし
一つ書
添付ファイル
なし
写真一覧
彫金後藤家関係資料
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彫金後藤家関係資料
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解説文
金工師後藤の本家、四郎兵衛家に伝来した資料群である。刀装具の三所物(みところもの) 等の制作台帳である本帳、大名家等の依頼による歴代制作刀装具等の鑑定記録である極帳(きわめ) など彫金関係の記録類が中心を占め、ほかに同家が担った大判座及び分銅座の資料が残る。
詳細解説▶
詳細解説
室町時代に活躍した祐乗を祖とする金工師後藤家は、刀装具等の彫金で足利氏、織田氏、豊臣氏、徳川氏に仕えた。江戸時代に入り本家当主は代々四郎兵衛を名乗り、彫金とともに、臨時の大判改鋳や分銅の製造、検査などの公務も担う幕府御用達商人となった。本資料群は四郎兵衛家に伝来した、彫金に関連する記録を中心とし、その他大判座、分銅座に関連する文書・記録類を含むものである。 彫金関係の記録として中心をなすものが、後藤家が制作した刀装具を記録した台帳といえる「本帳」と、制作した刀装具について、後藤家に持ち込まれ真贋や制作者を鑑定し、折紙を発給する際に記載された「極帳」である。これらは、後藤家における刀装具などの彫金において極めて重要なもので、厚手の楮紙を料紙として用い、これに刀装具の正確な図と細かな注記が付される。作成後と思われる追記も残されており同家において厳重に管理、改訂がなされたことを示す。 大判座は幕府による大判改鋳時に臨時に後藤家が担う役所である。本資料群では最古となる元和5年(1619)以降のものが残される。後藤家は元禄16年(1703)に屋敷が焼失しており、本資料群のほとんどがこれ以降の作成記録であるために貴重である。分銅座は後藤家がその製造と検査を幕府から請け負うことで運営された役所である。市中に出回る不正な分銅を取り締まる「分銅改」に関する記録や後藤役所に各分銅所持者が提出した「分銅員数帳」などが残され、運営の実際が知られる。また備蓄用の分銅である「千枚分銅」の寸法等を図解した図面も残されており貴重である。実物の分銅は計量用の掛分銅が13点残る。青銅製および青銅と微量の亜鉛との合金で、5匁以下5毛までの重さを示す「疋分銅」と呼ばれる極小なものであり、裏面には後藤家の製造を示す極印が残る。 これら文書・記録類の伝来は、四郎兵衛家の子孫でフランス文学者の後藤末雄氏が東京藝術大学附属図書館に寄贈したものであり、分銅は大学美術館が収集したものである。 本資料群は、後藤家が制作および鑑定した刀装具を主とする彫金の品質、形状、評価等を詳細且つ網羅的に記録し、「御家彫」の実際を今に伝えるものであり、江戸時代の刀装具、金工史研究上の基礎資料である。また大判座、分銅座関係の文書・記録類や分銅は四郎兵衛家と分家とが協働で公務を勤めていた活動実態を伝えるもので、両者をあわせ政治史、経済史、技術史、文化史研究上に価値が高い。
関連情報
一つ書
文書・記録類
分銅
関連情報
一つ書
一つ書主名称
:
文書・記録類
一つ書員数
:
617点
ト書
:
関連情報
一つ書
一つ書主名称
:
分銅
一つ書員数
:
13点
ト書
: