国指定文化財等
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・・・国宝、重要文化財
国宝・重要文化財(美術工芸品)
主情報
名称
:
豊臣秀吉辞世和歌(一通)
豊臣家家臣等血判起請文(十通)
豊臣秀吉朱印状幷慶長役陣立書(二通)
ふりがな
:
とよとみひでよしじせいわか
とよとみけかしんとうけっぱんきしょうもん
とよとみひでよししゅいんじょうならびにけいちょうのえきじんだてしょ
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員数
:
1幅
4巻
2巻
種別
:
古文書
国
:
日本
時代
:
安土桃山時代
年代
:
16世紀
西暦
:
作者
:
寸法・重量
:
品質・形状
:
ト書
:
画賛・奥書・銘文等
:
伝来・その他参考となるべき事項
:
指定番号(登録番号)
:
729
枝番
:
国宝・重文区分
:
重要文化財
重文指定年月日
:
2020.09.30(令和2.09.30)
国宝指定年月日
:
追加年月日
:
所在都道府県
:
大阪府
所在地
:
大阪府大阪市中央区大阪城1-1
保管施設の名称
:
大阪城天守閣
所有者名
:
大阪市
管理団体・管理責任者名
:
解説文:
詳細解説
関連情報
(情報の有無)
附指定
なし
一つ書
なし
添付ファイル
なし
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詳細解説
本文書は足守木下家に伝わった文書群である。足守木下家は、豊臣秀吉の正室ねねの兄木下家定を初代とし、代々備中足守藩の藩主を務めた。木下足守家に伝来した、秀吉とねねのもとに残された文書と小早川秀秋に充てられた文書を中心に、その多くは豊臣家文書として令和元年重要文化財に指定された。本文書は、もとこれらの文書と一括のものであったが、昭和三十年代に大阪市が購入し、現在、大阪城天守閣に所蔵されている。 豊臣秀吉辞世和歌は、秀吉が死に臨んで詠んだ辞世の和歌「つゆとをちつゆときへにしわがみかな/なにわの事もゆめの又ゆめ」である。自筆で認められたもので、ややかすれた文字で記されている。豊臣家家臣等血判起請文は、前田利家以下重臣・奉行・家臣ほかが秀頼への忠心を誓ったものなど一〇通である。神文には熊野の牛王宝印(本宮・新宮・那智)を使用している。豊臣秀吉朱印状幷慶長役陣立書は、ともに慶長二年二月二十一日の日付をもち、一体のものとして惣大将小早川秀秋に渡された。どちらにも先陣以下の陣立や城々への諸将の配置ほかが記され、秀吉の朱印が捺されている。前年九月一日、秀吉は明冊封使楊方亨を大坂城で引見したが、講和には至らず、朝鮮への再派兵を命じていた。 このように本文書は、非常に有名な秀吉辞世和歌、多くの血判起請文、さらに慶長役関係文書など豊かな内容を含んでおり、秀吉の人物論や豊臣政権の内政・外交にわたる研究上、きわめて価値が高い。