国指定文化財等
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・・・国宝、重要文化財
国宝・重要文化財(美術工芸品)
主情報
名称
:
茨城県風返稲荷山古墳出土品
ふりがな
:
いばらきけんかざかえしいなりやまこふんしゅつどひん
茨城県風返稲荷山古墳出土品
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員数
:
一括
種別
:
考古資料
国
:
日本
時代
:
古墳後期
年代
:
6世紀
西暦
:
作者
:
寸法・重量
:
品質・形状
:
ト書
:
画賛・奥書・銘文等
:
伝来・その他参考となるべき事項
:
指定番号(登録番号)
:
670
枝番
:
国宝・重文区分
:
重要文化財
重文指定年月日
:
2023.06.27(令和5.06.27)
国宝指定年月日
:
追加年月日
:
所在都道府県
:
茨城県
所在地
:
茨城県かすみがうら市坂1029-1
保管施設の名称
:
かすみがうら市歴史博物館
所有者名
:
かすみがうら市
管理団体・管理責任者名
:
茨城県風返稲荷山古墳出土品
解説文:
詳細解説
風返稲荷山古墳は、霞ヶ浦沿岸に位置する墳丘長約78mの前方後円墳で、古墳時代後期末頃(6世紀末頃)の築造と推定されている。本一括はその副葬品、全53点。
銅鋺は、蓋・鋺身・承台の3点で構成され、遺存状態がきわめて良く、小型で姿形も整う。様式的・技術的に朝鮮半島、百済からの搬入品かその系譜をひくとみられる。馬具類は2組あり、鏡板付轡、鞍金具、尻繋装飾(雲珠・辻金具・杏葉)が遺存する。石室出土の金銅装馬具は大型で、特に鍍金層が良く残り当時の馬具が放つ光彩の実相をよく伝える。金銅装の円頭大刀、金銅・銀装の頭椎大刀は、拵えが良好に遺存しその構造がよく理解できる。
西日本で築造が終了した後も東日本で継続して造られた最末期の前方後円墳における、副葬品組成をよく示す遺存状態の良好な一括である。また、当時の金工品の形状や製作技術についての変遷を知るうえでも重要であり、高い学術的価値を有している。
関連情報
(情報の有無)
附指定
なし
一つ書
添付ファイル
なし
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茨城県風返稲荷山古墳出土品
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茨城県風返稲荷山古墳出土品
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解説文
風返稲荷山古墳は、霞ヶ浦沿岸に位置する墳丘長約78mの前方後円墳で、古墳時代後期末頃(6世紀末頃)の築造と推定されている。本一括はその副葬品、全53点。 銅鋺は、蓋・鋺身・承台の3点で構成され、遺存状態がきわめて良く、小型で姿形も整う。様式的・技術的に朝鮮半島、百済からの搬入品かその系譜をひくとみられる。馬具類は2組あり、鏡板付轡、鞍金具、尻繋装飾(雲珠・辻金具・杏葉)が遺存する。石室出土の金銅装馬具は大型で、特に鍍金層が良く残り当時の馬具が放つ光彩の実相をよく伝える。金銅装の円頭大刀、金銅・銀装の頭椎大刀は、拵えが良好に遺存しその構造がよく理解できる。 西日本で築造が終了した後も東日本で継続して造られた最末期の前方後円墳における、副葬品組成をよく示す遺存状態の良好な一括である。また、当時の金工品の形状や製作技術についての変遷を知るうえでも重要であり、高い学術的価値を有している。
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詳細解説
風返稲荷山古墳は茨城県かすみがうら市安食にあり、霞ヶ浦沿岸の台地上に位置する。墳丘長約78mの前方後円墳で、33基の古墳で構成される風返古墳群に属し、古墳時代後期末から終末期初頭(6世紀末から7世紀初頭)の築造と推定されている。本一括はその副葬品であり、銅鋺1点、金属製品47点、ガラス小玉19点、須恵器4点にて構成される。 注目される資料のひとつに承台付きの銅鋺がある。蓋・鋺身・承台の3点で構成され、遺存状態がきわめて良く、小型で姿形も整う。様式的・技術的に朝鮮半島、百済からの搬入品かその系譜をひくとみられ、その入手経路や契機、およびこの頃国産化が始まるとみられる銅鋺の変遷を検討するうえで欠かせない資料である。 また、金・銀で装飾された馬具類や大刀・刀子の豊富さと良好な遺存状態が特筆される。馬具類は、石室出土一式とくびれ部箱形石棺出土一式の二組があり、鏡板付轡、鞍金具、尻繋装飾(雲珠・辻金具・杏葉)が遺存する。石室出土の金銅装馬具は大型で、特に鍍金層が良く残り当時の馬具が放つ光彩の実相をよく伝える。装飾付大刀は金銅装円頭大刀3口、金銀装頭椎大刀1口があり、拵えが良好に遺存しその構造がよく理解できる。これらの馬具や装飾付大刀はいずれも6世紀末から7世紀前半に国内で製作されたものであるが、杏葉や装飾付大刀の拵え等における製作工程の省略化から、横穴式石室出土の一式がやや先行して作られたとみられる。 なお、石室前室の手前から出土した4点の須恵器は、時期がやや下り、また内2点は副葬時に打ち割られた可能性があることから、追葬や葬送儀礼を考えるうえでも興味深い。 西日本で築造が終了した後も東日本で継続して造られた最末期の前方後円墳における、副葬品組成をよく示す遺存状態の良好な一括である。また、当時の金工品の形状や製作技術についての変遷を知るうえでも重要であり、高い学術的価値を有している。
関連情報
一つ書
一、銅鋺
一、金属製品
一、ガラス小玉
一、須恵器
関連情報
一つ書
一つ書主名称
:
一、銅鋺
一つ書員数
:
1点
ト書
:
関連情報
一つ書
一つ書主名称
:
一、金属製品
一つ書員数
:
47点
ト書
:
関連情報
一つ書
一つ書主名称
:
一、ガラス小玉
一つ書員数
:
1点
ト書
:
関連情報
一つ書
一つ書主名称
:
一、須恵器
一つ書員数
:
4点
ト書
: