国指定文化財等
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・・・国宝、重要文化財
国宝・重要文化財(美術工芸品)
主情報
名称
:
京都府神雄寺跡出土品
ふりがな
:
きょうとふかみおでらあとしゅつどひん
京都府神雄寺跡出土品
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員数
:
一括
種別
:
考古資料
国
:
日本
時代
:
奈良~平安
年代
:
8~9世紀
西暦
:
作者
:
寸法・重量
:
品質・形状
:
ト書
:
画賛・奥書・銘文等
:
伝来・その他参考となるべき事項
:
指定番号(登録番号)
:
672
枝番
:
国宝・重文区分
:
重要文化財
重文指定年月日
:
2023.06.27(令和5.06.27)
国宝指定年月日
:
追加年月日
:
所在都道府県
:
京都府
所在地
:
京都府木津川市山城町上狛小字千両岩
保管施設の名称
:
京都府立山城郷土資料館
所有者名
:
木津川市
管理団体・管理責任者名
:
京都府神雄寺跡出土品
解説文:
詳細解説
神雄寺跡は、平城京の北、奈良山丘陵の北東端に築かれた山林寺院跡で、奈良時代から平安時代初頭(8~9世紀)に機能した。本一括はその主要な出土品全911点で構成される。
特筆されるのは、山水を立体的に造形した組み合わせ式の彩釉山水陶器で、須弥山や極楽浄土の風景を表現したとの意見がある。また、多量に投棄された灯明皿や「悔過【けか】」「浄」などと記された墨書土器、正倉院宝物に類例のある陶製腰鼓、万葉集巻10所載の和歌(「あきはきのしたはもみち」)が載る木簡、天部像とみられる塑像片、奈良三彩の仏具など仏教儀礼・芸能に関わる資料を数多く含む。さらに、「神雄寺」「神雄」「神寺」などと記された多数の墨書土器は、史料に認められない本寺院跡の名称と、神仏混淆となるその性格を示す。
小規模な山林寺院にて執り行われた仏教儀礼・芸能を復元し、都城周辺の仏教文化の具体像を顕著に示すものとして学術的価値が高い。
関連情報
(情報の有無)
附指定
なし
一つ書
添付ファイル
なし
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京都府神雄寺跡出土品
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京都府神雄寺跡出土品
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解説文
神雄寺跡は、平城京の北、奈良山丘陵の北東端に築かれた山林寺院跡で、奈良時代から平安時代初頭(8~9世紀)に機能した。本一括はその主要な出土品全911点で構成される。 特筆されるのは、山水を立体的に造形した組み合わせ式の彩釉山水陶器で、須弥山や極楽浄土の風景を表現したとの意見がある。また、多量に投棄された灯明皿や「悔過【けか】」「浄」などと記された墨書土器、正倉院宝物に類例のある陶製腰鼓、万葉集巻10所載の和歌(「あきはきのしたはもみち」)が載る木簡、天部像とみられる塑像片、奈良三彩の仏具など仏教儀礼・芸能に関わる資料を数多く含む。さらに、「神雄寺」「神雄」「神寺」などと記された多数の墨書土器は、史料に認められない本寺院跡の名称と、神仏混淆となるその性格を示す。 小規模な山林寺院にて執り行われた仏教儀礼・芸能を復元し、都城周辺の仏教文化の具体像を顕著に示すものとして学術的価値が高い。
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詳細解説
神雄寺跡は、京都府南部の木津川市にあり、京都府と奈良県を画する奈良山丘陵の北東端に位置する。奈良時代から平安時代初頭に機能した山林寺院跡であり、仏堂・塔とみられる礎石建物や掘立柱建物、柵、井戸と、建物跡のそばを通る屈曲した流路跡が検出されている。遺跡は、主要な街道の結節点に位置し、遺跡の西側に広がる平野部は恭仁京の推定範囲に含まれる。 本一括は、出土した遺物のうち主要な出土品911点で、木簡7点、施釉陶器55点、墨書土器102点、土製品121点、金属製品46点、木製品45点、ガラス管残欠8点、砥石残欠2点、須恵器・土師器・黒色土器525点で構成される。 注目すべきは、宗教儀礼に関わる多様な出土品の存在である。なかでも特筆されるのは、山水を立体的に造形した組み合わせ式の彩釉山水陶器で、須弥山や極楽浄土の風景を表現したとの意見がある。また、油煙が顕著に付着する多量の灯明皿や、「悔過【けか】」「浄」などと記された墨書土器、正倉院宝物と形状の似る陶製腰鼓など仏教儀礼・芸能に関わる資料に加え、万葉集所載の和歌と字句の共通する「あきはきのしたはもみち」とある木簡や「黄葉」と記された墨書土器も注目される。 また、「神雄寺」「神雄」「神尾」「神寺」「神」などと記された墨書土器が多数あり、これによって史料に認められない本寺院跡の名称と、神仏混淆の要素が入るその性格が推定できることも重要である。加えて、天部像とみられる塑像片や塼仏、施釉陶器製の仏具、仏堂等に関わる瓦や木製巻斗、土壁などもあり、これら豊富な出土品の存在は寺院施設の姿をよく伝える。 奈良時代における小規模な山林寺院の実態と、そこで執り行われた仏教儀礼・芸能を復元するうえで重要な一括であり、都城周辺の仏教文化の具体像を顕著に示すものとして学術的価値が高い。
関連情報
一つ書
一、木簡
一、施釉陶器
一、墨書土器
一、土製品
一、金属製品
一、木製品
一、ガラス管残欠
一、砥石残欠
一、土器
関連情報
一つ書
一つ書主名称
:
一、木簡
一つ書員数
:
7点
ト書
:
関連情報
一つ書
一つ書主名称
:
一、施釉陶器
一つ書員数
:
55点
ト書
:
関連情報
一つ書
一つ書主名称
:
一、墨書土器
一つ書員数
:
102点
ト書
:
関連情報
一つ書
一つ書主名称
:
一、土製品
一つ書員数
:
121点
ト書
:
関連情報
一つ書
一つ書主名称
:
一、金属製品
一つ書員数
:
46点
ト書
:
関連情報
一つ書
一つ書主名称
:
一、木製品
一つ書員数
:
45点
ト書
:
関連情報
一つ書
一つ書主名称
:
一、ガラス管残欠
一つ書員数
:
8点
ト書
:
関連情報
一つ書
一つ書主名称
:
一、砥石残欠
一つ書員数
:
2点
ト書
:
関連情報
一つ書
一つ書主名称
:
一、土器
一つ書員数
:
525点
ト書
: