国指定文化財等
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・・・国宝、重要文化財
国宝・重要文化財(美術工芸品)
主情報
名称
:
広島県安芸国分寺跡土坑出土品
ふりがな
:
ひろしまけんあきこくぶんじあとどこうしゅつどひん
広島県安芸国分寺跡土坑出土品(木簡)
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員数
:
一括
種別
:
考古資料
国
:
日本
時代
:
奈良
年代
:
西暦
:
750年頃
作者
:
寸法・重量
:
品質・形状
:
ト書
:
画賛・奥書・銘文等
:
伝来・その他参考となるべき事項
:
指定番号(登録番号)
:
673
枝番
:
国宝・重文区分
:
重要文化財
重文指定年月日
:
2023.06.27(令和5.06.27)
国宝指定年月日
:
追加年月日
:
所在都道府県
:
広島県
所在地
:
広島県東広島市河内町中河内651-7
保管施設の名称
:
東広島市出土文化財管理センター
所有者名
:
東広島市
管理団体・管理責任者名
:
広島県安芸国分寺跡土坑出土品(木簡)
解説文:
詳細解説
安芸国分寺は、天平13年(741年)の詔勅を契機に建立された国分僧寺の一つである。本一括は、国分寺跡内土坑より発見された奈良時代の出土品、全252点から成る。
その内容は、「天平勝寶二年」(750年)の紀年が記された、安芸国司の四等官(目【さかん】)からの資材の送付を示す長大な木簡をはじめ、安芸国内の郡名が記された木簡、「安居」「齋会」などの仏教行事が記された墨書土器、塩を再加熱・固化して、斎会などで用いる調味料や仏法僧への供養品となる「焼塩」をつくるための焼塩土器、経紙などに罫線を引くためと思われる物指や、経典類に送り仮名や句読点などの符号を書き込んだ可能性がある角筆などの木製品が注目される。
本件は、国分寺建立の詔から9年目の紀年木簡を含む、時期が極めて限定された出土品の一括であり、創建後間もない国分寺で勤修されていた安居・斎会等の仏教行事の一端を示す資料として評価され、その学術的価値は高い。
関連情報
(情報の有無)
附指定
なし
一つ書
添付ファイル
なし
写真一覧
広島県安芸国分寺跡土坑出土品(木簡)
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広島県安芸国分寺跡土坑出土品(木簡)
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解説文
安芸国分寺は、天平13年(741年)の詔勅を契機に建立された国分僧寺の一つである。本一括は、国分寺跡内土坑より発見された奈良時代の出土品、全252点から成る。 その内容は、「天平勝寶二年」(750年)の紀年が記された、安芸国司の四等官(目【さかん】)からの資材の送付を示す長大な木簡をはじめ、安芸国内の郡名が記された木簡、「安居」「齋会」などの仏教行事が記された墨書土器、塩を再加熱・固化して、斎会などで用いる調味料や仏法僧への供養品となる「焼塩」をつくるための焼塩土器、経紙などに罫線を引くためと思われる物指や、経典類に送り仮名や句読点などの符号を書き込んだ可能性がある角筆などの木製品が注目される。 本件は、国分寺建立の詔から9年目の紀年木簡を含む、時期が極めて限定された出土品の一括であり、創建後間もない国分寺で勤修されていた安居・斎会等の仏教行事の一端を示す資料として評価され、その学術的価値は高い。
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詳細解説
広島県東広島市に所在する安芸国分寺跡の土坑から出土した、奈良時代の出土品一括である。安芸国分寺は、聖武天皇が国家の鎮護と安寧を願い、天平13年(741年)の詔勅によって全国60余国に建立された国分僧寺の一つである。 その内容は、「天平勝寶二年」(750年)の年号が記された安芸国司の四等官(目【さかん】)からの資材の送付を示す長大な木簡をはじめ、鋪設具類や米・油などに付けられていた荷札・付札木簡が含まれる。これらには、安芸国分寺を取り巻く古代安芸国のさまざまな郡・郷名が記されており、この他に「共養」(供養)、「供料」などと書かれた記録木簡、また文書木簡や封緘【ふうかん】木簡、題箋木簡も注目される。さらに、削屑の中には横材を利用したものがあり、帳簿類の存在もうかがえる。 墨書土器には「寺前」「寺」「佛」「像」をはじめ、仏教行事である「安居」「齋會」、僧侶名と考えられる「勝千」「厳及」などと記されたものが含まれる。 土器は供膳品である須恵器、少量の土師器を含む。また、塩を再加熱・固化するための焼塩土器も多量に出土している。焼塩は斎会などで用いる調味料とともに仏法僧への供養品でもあった。 木器・木製品のうち特筆されるものは、箸・物指・角筆である。箸の中には長さ24cmを超える長いものが存在し、それらは仏教行事に出仕した僧侶らの人数を確認するための籌【かずとり】の可能性もある。物指の表裏には複数の刻線、側面には複数の切り込みがあり、これらは経紙などに罫線を引くためと思われる。また、先端部が尖った角筆も存在し、経典類に送り仮名や句読点などの符号を書き込んだ可能性もある。 以上、本件は、国分寺建立の詔から9年目の紀年木簡を含む、時期が極めて限定された出土品の一括であり、創建後間もない国分寺で勤修されていた安居・斎会等の仏教行事の一端を示す資料として評価され、その学術的価値は高い。
関連情報
一つ書
一、木簡
一、墨書土器
一、土器
一、木器・木製品
関連情報
一つ書
一つ書主名称
:
一、木簡
一つ書員数
:
82点
ト書
:
関連情報
一つ書
一つ書主名称
:
一、墨書土器
一つ書員数
:
42点
ト書
:
関連情報
一つ書
一つ書主名称
:
一、土器
一つ書員数
:
78点
ト書
:
関連情報
一つ書
一つ書主名称
:
一、木器・木製品
一つ書員数
:
50点
ト書
: