国指定文化財等
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・・・国宝、重要文化財
国宝・重要文化財(美術工芸品)
主情報
名称
:
大槻家関係資料
ふりがな
:
おおつきけかんけいしりょう
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員数
:
4048点
種別
:
歴史資料
国
:
日本
時代
:
江戸~昭和時代
年代
:
西暦
:
17~20世紀
作者
:
寸法・重量
:
品質・形状
:
ト書
:
画賛・奥書・銘文等
:
伝来・その他参考となるべき事項
:
指定番号(登録番号)
:
228
枝番
:
国宝・重文区分
:
重要文化財
重文指定年月日
:
2023.06.27(令和5.06.27)
国宝指定年月日
:
追加年月日
:
所在都道府県
:
岩手県
所在地
:
岩手県一関市厳美町字沖野々215番地1
保管施設の名称
:
一関市博物館
所有者名
:
一関市
管理団体・管理責任者名
:
解説文:
詳細解説
大槻家は、陸奥国磐井郡一関を出自とし、江戸時代後期以降、蘭学者で『蘭学階梯』を著した玄沢(1757~1827)、漢学者で東北戊辰戦争にも大きく関与した磐渓(1801~78)、盤渓の子息で『日本洋学年表』を著した如電(1845~1931)、如電の弟で日本最初の近代的国語辞書である『言海』などを出版した国語学者文彦(1847~1928)らを輩出した。
本資料群は、3代にわたる学者を中心に大槻家の人物が作成・授受し、またその手沢となった同家伝来の一括資料(著述稿本類415点、文書・記録類2859点、書画類222点、典籍類190点、器物類195点、写真167点)から構成される。江戸時代後期から近代における同家歴代の学問の内容を明らかにし、文化史・政治史上に価値が高い。
関連情報
(情報の有無)
附指定
なし
一つ書
添付ファイル
なし
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解説文
大槻家は、陸奥国磐井郡一関を出自とし、江戸時代後期以降、蘭学者で『蘭学階梯』を著した玄沢(1757~1827)、漢学者で東北戊辰戦争にも大きく関与した磐渓(1801~78)、盤渓の子息で『日本洋学年表』を著した如電(1845~1931)、如電の弟で日本最初の近代的国語辞書である『言海』などを出版した国語学者文彦(1847~1928)らを輩出した。 本資料群は、3代にわたる学者を中心に大槻家の人物が作成・授受し、またその手沢となった同家伝来の一括資料(著述稿本類415点、文書・記録類2859点、書画類222点、典籍類190点、器物類195点、写真167点)から構成される。江戸時代後期から近代における同家歴代の学問の内容を明らかにし、文化史・政治史上に価値が高い。
詳細解説▶
詳細解説
大槻家は、陸奥国磐井郡一関を出自とし、江戸時代後期以降優秀な学者を輩出した。とくに蘭学者で『蘭学階梯』(天明8年(1788)刊)を著した玄沢(1757~1827)、玄沢の子息で東北戊辰戦争にも大きく関与した漢学者の磐渓(1801~78)、磐渓の子息で『日本洋学年表』(明治10年(1877)刊)を著した如電(1845~1931)、如電の弟で日本最初の近代的な国語辞書『言海』(明治22~24年刊)を自費出版した国語学者文彦(1847~1928)ら3代の業績は全国的にその名が知られる。 本資料群は、3代にわたる学者を中心に如電・文彦存命中に大槻家に伝来したことが明らかなものから構成される。 著述稿本類は文彦関係のものが大半を占め、内容は文彦の専門分野を反映して言語関係のものが最も多く、歴史・伝記、地誌・紀行、詩文関係がそれに続く。文彦が著した『言海』、・『大言海』(本編1~4、昭和7(1932)~10年、文彦没後に刊行)などの執筆の過程で作成した多量の草稿や参考資料がまとまって残る。 文書・記録類のうち、玄沢関係は文政9年(1826)にオランダ商館長と江戸長崎屋で行った対話の記録でシーボルト直筆のメモが貼付された「丙戌春西賓来朝会話雑記」などがある。磐渓関係では、学者文人等との交友の足跡を示す知人からの書状、藩務に関する文書、母、姉の書状を、磐渓自らが幕末に成巻した『金蘭遺臭』など7巻145通や、磐渓の幅広い関心により集成した和漢洋の諸資料のスクラップブックである「塵積成山」など17冊1131点を筆答に、盤渓の事績をw窺うことができる資料が存する。 書画類は歴代肖像画、書画合装、歴代筆・着賛、あるいは手沢の絵画、歴代筆を含む墨跡、漢詩文・和歌類、拓本からなる。「大槻玄沢像(先考磐水府君真容)」は江戸幕府の若年寄を務め、玄沢を高く評価した堀田正敦が賛文を書き、嗣子正衡が描いた玄沢肖像画である。 典籍類は歴代の編著書、近世・近代の和漢書、近代の雑誌等の刊本が中心を占める。また前述『金蘭遺臭』(如電編集・発行、明治41年)など近代に如電や文彦により盛んに行われた父祖の顕彰活動に関する典籍の存在も注目される。 器物類は刀剣類、印章類、記念品、調度、収集品、印刷原板に分類される。磐渓がアメリカ軍艦から入手した「洋食刀」、天明8年の制作とみられる「蘭学階梯板木」などの板木類が残る。 写真は、アンブロタイプ・ガラス乾板ネガ、紙焼付写真(アルバム、鶏卵紙写真、銀ゼラチン写真)が伝わり、文彦関係を中心とし、大槻家の家族の写真もまとまって残る。このうちアンブロタイプの「〔大槻磐渓像〕(裃姿)」は、桐製印籠蓋箱の蓋裏面に書かれた文彦墨書から、文久元年(1861)に61歳を迎えた磐渓を佐賀藩出身で門弟の川崎道民が撮影したものと分かる。 本件は、大槻家に伝来した多様な資料から構成され、同家歴代の生涯、学問や思想の内容を明らかにする。歴代が先代から継承し、あるいは作成・入手した資料について、その内容や入手の経緯を資料本体や附属品にこまめに書き残しており、江戸時代後期から近代にかけて学者の家が形成される過程も窺わせる。以上のとおり、文化史・政治史上に価値が高い。
関連情報
一つ書
一、著述稿本類
一、文書・記録類
一、書画類
一、典籍類
一、器物類
一、写真
関連情報
一つ書
一つ書主名称
:
一、著述稿本類
一つ書員数
:
415点
ト書
:
関連情報
一つ書
一つ書主名称
:
一、文書・記録類
一つ書員数
:
2859点
ト書
:
関連情報
一つ書
一つ書主名称
:
一、書画類
一つ書員数
:
222点
ト書
:
関連情報
一つ書
一つ書主名称
:
一、典籍類
一つ書員数
:
190点
ト書
:
関連情報
一つ書
一つ書主名称
:
一、器物類
一つ書員数
:
195点
ト書
:
関連情報
一つ書
一つ書主名称
:
一、写真
一つ書員数
:
167点
ト書
: