国指定文化財等
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・・・国宝、重要文化財
国宝・重要文化財(美術工芸品)
主情報
名称
:
国友一貫斎関係資料
ふりがな
:
くにともいっかんさいかんけいしりょう
解説表示▶
員数
:
953点
種別
:
歴史資料
国
:
日本
時代
:
安土桃山~江戸時代
年代
:
西暦
:
16~19世紀
作者
:
寸法・重量
:
品質・形状
:
ト書
:
画賛・奥書・銘文等
:
伝来・その他参考となるべき事項
:
指定番号(登録番号)
:
232
枝番
:
国宝・重文区分
:
重要文化財
重文指定年月日
:
2023.06.27(令和5.06.27)
国宝指定年月日
:
追加年月日
:
所在都道府県
:
滋賀県
所在地
:
保管施設の名称
:
所有者名
:
個人
管理団体・管理責任者名
:
解説文:
詳細解説
近江国の鉄砲鍛冶出身で、江戸時代後期の卓越した技術者・科学者である国友一貫斎(1778~1840)の家に伝来した資料群である。一貫斎は同時代の知識人や技術者との交流を通じて西洋の科学技術に関する知識を習得し、反射望遠鏡や気砲等の機器を自身で考案、制作するに至った。本資料は一貫斎自作の反射望遠鏡1点、レンズ等望遠鏡部品を含む器物類101点、鉄砲の生産や発受注に関わる古文書などの文書・記録類703点、銃砲や制作品、太陽の黒点や月面観測記録などの図面類120点、典籍類16点、書画類12点の合計953点から構成され、一貫斎の事績を明らかにする。江戸時代後期の銃砲史、科学技術史上に学術的価値が高い。
関連情報
(情報の有無)
附指定
なし
一つ書
添付ファイル
なし
解説文
近江国の鉄砲鍛冶出身で、江戸時代後期の卓越した技術者・科学者である国友一貫斎(1778~1840)の家に伝来した資料群である。一貫斎は同時代の知識人や技術者との交流を通じて西洋の科学技術に関する知識を習得し、反射望遠鏡や気砲等の機器を自身で考案、制作するに至った。本資料は一貫斎自作の反射望遠鏡1点、レンズ等望遠鏡部品を含む器物類101点、鉄砲の生産や発受注に関わる古文書などの文書・記録類703点、銃砲や制作品、太陽の黒点や月面観測記録などの図面類120点、典籍類16点、書画類12点の合計953点から構成され、一貫斎の事績を明らかにする。江戸時代後期の銃砲史、科学技術史上に学術的価値が高い。
詳細解説▶
詳細解説
国友一貫斎(1778~1840)は、近江国坂田郡国友村(滋賀県長浜市)の鉄砲鍛冶の家に生まれ、優秀な鉄砲鍛冶として活動するだけでなく、洋学を学び種々の機器を考案した江戸時代後期の卓越した科学者、技術者である。一貫斎は安永7年(1778)に国友村で生まれた。幼名は藤一、天明6年(1786)には歴代の家名を継いで藤兵衛と名乗った。実名は重恭、号として一貫斎、眠龍、能当等を使用した。 一貫斎は文化13年(1816)から文政4年(1821)までの期間江戸に滞在した。この間水戸・桑名・加賀・紀伊・尾張藩等の多くの大名家に出入りして、松平定信をはじめとする大名やその家臣と交流し、大名家が蒐集した貴重な舶来の器物を実見する機会を得た。また町人や諸職人との交際から火薬や金属調合に関する知識を得たほか、平田篤胤等、同時代の数多くの知識人との交友からも多くの影響を受けた。この時期に習得した知識や技術を基に一貫斎が制作発明した機器として、気砲(空気銃)・鋼製弩弓・魔鏡・懐中筆(万年筆)・玉燈(ランプ)等を挙げることができる。 江戸より近江に帰国した後、天保3年(1832)に一貫斎は天体望遠鏡の制作に着手し、翌年には我が国で初めて反射望遠鏡を完成させた。一貫斎の反射望遠鏡は幕府天文方に大きな影響を与え、間重新からもその性能はオランダ製に劣らないと高く評価された。また反射望遠鏡を用いて自ら天体観測を開始し、日月食や五星の観察を行ったほか、太陽黒点の連続観察を行い、観測図面を作成した。 本資料は一貫斎の生まれた国友藤兵衛家に伝来した一括資料群で、文書・記録類、図面類、典籍類、書画類、反射望遠鏡、器物類からなる。一貫斎の銃砲、諸器物制作の足跡を示す手控類、一貫斎の諸人との交流や学習の様子を示す資料、国友村における銃砲製作の実態を窺うことのできる資料がまとまって伝存する。加えて、自作の反射望遠鏡のほか、同望遠鏡制作のための用具・材料類が併せ伝わる点は希有な事例として注目される。 本資料は国友一貫斎の鉄砲製作や機器考案の実態を示す資料群であるとともに、国友鉄砲鍛冶の歴史と生産体制を知る基本資料であり、文書・記録に加えて多くの図面類が残されていることも資料群の価値を高めている。また器物類からは一貫斎が反射望遠鏡の制作過程において試行を重ね、自身の手で工夫しながら部品を制作して日本初の反射望遠鏡を完成させたことが確かめられる。現在に至るまで国友藤兵衛家歴代の手により厳重に保存継承されてきたこれらの資料は、江戸時代後期の卓越した科学者、技術者である国友一貫斎の事績を知る上での基本資料であるとともに、我が国の銃砲史、科学技術史上に学術的価値が高い。
関連情報
一つ書
一、文書・記録類
一、図面類
一、典籍類
一、書画類
一、反射望遠鏡
一、器物類
関連情報
一つ書
一つ書主名称
:
一、文書・記録類
一つ書員数
:
703点
ト書
:
関連情報
一つ書
一つ書主名称
:
一、図面類
一つ書員数
:
120点
ト書
:
関連情報
一つ書
一つ書主名称
:
一、典籍類
一つ書員数
:
16点
ト書
:
関連情報
一つ書
一つ書主名称
:
一、書画類
一つ書員数
:
12点
ト書
:
関連情報
一つ書
一つ書主名称
:
一、反射望遠鏡
一つ書員数
:
1点
ト書
:
関連情報
一つ書
一つ書主名称
:
一、器物類
一つ書員数
:
101点
ト書
: