国宝・重要文化財(美術工芸品)
 主情報
名称 宋版律宗三大部幷記文
ふりがな そうはんりっしゅうさんたいぶならびにきぶん
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員数 52帖
種別 書跡・典籍
中国
時代 南宋時代
年代
西暦
作者 道宣・元照
寸法・重量 各 縦30.9 横10.9
品質・形状
ト書
画賛・奥書・銘文等
伝来・その他参考となるべき事項
指定番号(登録番号) 2611
枝番
国宝・重文区分 重要文化財
重文指定年月日 2023.06.27(令和5.06.27)
国宝指定年月日
追加年月日
所在都道府県 京都府
所在地 京都市南区九条町1
保管施設の名称 教王護国寺
所有者名 宗教法人教王護国寺
管理団体・管理責任者名

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解説文:
宋版律宗三大部は、南山律宗の祖といわれる道宣(五九六~六六七)が撰述した四分律関係の著作である『四分律行事鈔』、『四分律戒本疏』、『四分律羯磨疏』の三つをいう。本経疏は南宋時代の版本で、律宗三大部の他に道宣の四分律関係の著作と律宗三大部に註解を加えた宋の元照(一〇四八~一一一六)の著作を集めたものであることから、「律宗三大部幷記文」というべきものである。
 本経疏は、表紙の芯に使われた反故紙等の文字から嘉熙二年(一二三八)から仁治二年(一二四一)までに印刷され、印刷後すぐに我が国もたらされたことが分かる。また、『東宝記』から、宣陽門院(一一八一~一二五二、後白河天皇女)の施入によることも知られている。
 本経疏は、五二帖というまとまった点数が原装で伝わっていることに加えて、宣陽門院施入の所伝があり、印刷や将来された時期もほぼ特定することができる点からも仏教史、文化交流史研究上、貴重である。
関連情報
    (情報の有無)
  附指定 なし
  一つ書 なし
  添付ファイル なし