国指定文化財等
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・・・国宝、重要文化財
国宝・重要文化財(美術工芸品)
主情報
名称
:
千葉県殿塚古墳・姫塚古墳出土埴輪
ふりがな
:
ちばけんとのづかこふん・ひめづかこふんしゅつどはにわ
人物埴輪(姫塚古墳)
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員数
:
一括
種別
:
考古資料
国
:
日本
時代
:
古墳時代後期
年代
:
6世紀後半
西暦
:
作者
:
寸法・重量
:
品質・形状
:
ト書
:
画賛・奥書・銘文等
:
伝来・その他参考となるべき事項
:
指定番号(登録番号)
:
680
枝番
:
国宝・重文区分
:
重要文化財
重文指定年月日
:
2024.08.27(令和6.08.27)
国宝指定年月日
:
追加年月日
:
所在都道府県
:
千葉県
所在地
:
保管施設の名称
:
所有者名
:
管理団体・管理責任者名
:
芝山町
人物埴輪(姫塚古墳)
解説文:
詳細解説
殿塚古墳・姫塚古墳は九十九里浜から太平洋へ注ぐ木戸川中流域左岸の台地上に立地する前方後円墳であり、古墳時代後期後半の築造と考えられる。
本一括は、昭和31年の学術調査で出土した、人物埴輪を中心とした形象埴輪の一群である。
殿塚古墳の形象埴輪は、顎鬚を生やした男性像頭部のほかに、翳・大刀などの器財埴輪も含まれ、犬・猪・水鳥などの動物埴輪を有することが特徴である。
姫塚古墳では、墳丘北側の平坦部から、原位置をほぼ保った状態で形象埴輪列が確認されている。なかでも特筆されるのは、きわめて大形で、顎鬚をもつ双脚の男性像の一群である。これらは、線刻や彩色などで被り物などを表現しており、携行品や美豆良を精巧につくっている。
これらは、東日本における形象埴輪の構成を特徴的に表し、遺存状態も良好である。埴輪群像の配列状況がよくわかる事例であり、埴輪祭祀を復元する上で、貴重な一括である。
関連情報
(情報の有無)
附指定
一つ書
添付ファイル
なし
写真一覧
人物埴輪(姫塚古墳)
人物埴輪 顔面接近(姫塚古墳)
人物埴輪(殿塚古墳)
形象埴輪(殿塚古墳・姫塚古墳)
写真一覧
人物埴輪(姫塚古墳)
写真一覧
人物埴輪 顔面接近(姫塚古墳)
写真一覧
人物埴輪(殿塚古墳)
写真一覧
形象埴輪(殿塚古墳・姫塚古墳)
解説文
殿塚古墳・姫塚古墳は九十九里浜から太平洋へ注ぐ木戸川中流域左岸の台地上に立地する前方後円墳であり、古墳時代後期後半の築造と考えられる。 本一括は、昭和31年の学術調査で出土した、人物埴輪を中心とした形象埴輪の一群である。 殿塚古墳の形象埴輪は、顎鬚を生やした男性像頭部のほかに、翳・大刀などの器財埴輪も含まれ、犬・猪・水鳥などの動物埴輪を有することが特徴である。 姫塚古墳では、墳丘北側の平坦部から、原位置をほぼ保った状態で形象埴輪列が確認されている。なかでも特筆されるのは、きわめて大形で、顎鬚をもつ双脚の男性像の一群である。これらは、線刻や彩色などで被り物などを表現しており、携行品や美豆良を精巧につくっている。 これらは、東日本における形象埴輪の構成を特徴的に表し、遺存状態も良好である。埴輪群像の配列状況がよくわかる事例であり、埴輪祭祀を復元する上で、貴重な一括である。
詳細解説▶
詳細解説
殿塚古墳・姫塚古墳は、九十九里浜から太平洋へ注ぐ木戸川中流域の台地上に立地し、前方後円墳4基・円墳13基で構成される史跡「芝山古墳群」の中心的存在である。 殿塚古墳は墳丘全長約89m、その北側に位置する姫塚古墳は墳丘全長約59mの前方後円墳であり、古墳時代後期後半(6世紀後半)の築造と考えられている。 本一括は、昭和31年の学術調査で出土した殿塚古墳の埴輪のうち、人物1点、家1点、動物3点、器財3点、附として形象埴輪残欠23点、及び姫塚古墳の埴輪のうち、人物9点、附として形象埴輪残欠9点を加えた、総数48点の埴輪にて構成される。 殿塚古墳の形象埴輪は、墳丘北側中段の平坦部に70個体以上が樹立されていたと考えられているが、ほとんどが墳丘斜面や周溝内に転落したと推定される。この中には、顎髭を生やした男性像の頭部や、翳・大刀・靫などの本地域では稀有な器財埴輪も含まれ、犬・猪・牛・水鳥などの多彩な動物埴輪を有することも特徴である。 姫塚古墳では、墳丘北側中段の平坦部から、原位置をほぼ保った状態で、40個体以上の形象埴輪列が確認されている。前方部には馬と馬子、くびれ部付近からは胡座する男性像や「琴を弾く人」などが確認されている。それらの左右には、顎髭を生やした男性像が配置される。中でも特筆されるのは、これらのきわめて大形で、顎髭をもつ双脚の男性像である。被り物や衣服は線刻や彩色を用いて表現し、大刀などの携行品や美豆良は全体的に丁寧で、精巧な作りとなっている。また男性像の中には、大刀の鞘尻を下に向け、脇に挟んで背負う、稀有な佩用方法を表現した個体も出土している。 これらは、古墳時代後期の東日本における人物埴輪を中心とした、形象埴輪の構成を特徴的に示し、かつ遺存状態も良好である。また、古墳における埴輪群像の配列状況がよくわかる事例として大変貴重であり、埴輪祭祀を復元するうえで、高い学術的価値を有する。
関連情報
附指定
形象埴輪残欠
形象埴輪残欠
関連情報
一つ書
人物
家
動物
器財
人物
関連情報
附指定
附名称
:
形象埴輪残欠
附員数
:
22点
附ト書
:
以上殿塚古墳出土
関連情報
附指定
附名称
:
形象埴輪残欠
附員数
:
9点
附ト書
:
以上姫塚古墳出土
関連情報
一つ書
一つ書主名称
:
人物
一つ書員数
:
1点
ト書
:
以上殿塚古墳出土
関連情報
一つ書
一つ書主名称
:
家
一つ書員数
:
1点
ト書
:
以上殿塚古墳出土
関連情報
一つ書
一つ書主名称
:
動物
一つ書員数
:
3点
ト書
:
以上殿塚古墳出土
関連情報
一つ書
一つ書主名称
:
器財
一つ書員数
:
3点
ト書
:
以上殿塚古墳出土
関連情報
一つ書
一つ書主名称
:
人物
一つ書員数
:
9点
ト書
:
以上姫塚古墳出土