国指定文化財等
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・・・国宝、重要文化財
国宝・重要文化財(美術工芸品)
主情報
名称
:
袈裟襷文銅鐸
ふりがな
:
けさだすきもんどうたく
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員数
:
1口
種別
:
考古資料
国
:
日本
時代
:
弥生
年代
:
西暦
:
作者
:
寸法・重量
:
品質・形状
:
ト書
:
画賛・奥書・銘文等
:
伝来・その他参考となるべき事項
:
指定番号(登録番号)
:
00402
枝番
:
00
国宝・重文区分
:
重要文化財
重文指定年月日
:
1984.06.06(昭和59.06.06)
国宝指定年月日
:
追加年月日
:
所在都道府県
:
兵庫県
所在地
:
西宮市松下町2-28
保管施設の名称
:
財団法人辰馬考古資料館
所有者名
:
財団法人辰馬考古資料館
管理団体・管理責任者名
:
解説文:
詳細解説
鋳銅。身の両側はやや内反りとなり、裾へわずかに広がる中形の銅鐸で扁平度の強いつくりである。
身に比して幅広の鰭には鋸歯文を鋳出し、小半円形の飾耳二箇は一組として身の左右に三対つき、鰭裾と各飾耳には数条から十数条の平行線がともなう。鐸身は裾の上方に二条の細線を表出し、鋸歯文帯となるが、この裾横帯の幅は狭い。
関連情報
(情報の有無)
附指定
なし
一つ書
なし
添付ファイル
なし
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解説文
鋳銅。身の両側はやや内反りとなり、裾へわずかに広がる中形の銅鐸で扁平度の強いつくりである。 身に比して幅広の鰭には鋸歯文を鋳出し、小半円形の飾耳二箇は一組として身の左右に三対つき、鰭裾と各飾耳には数条から十数条の平行線がともなう。鐸身は裾の上方に二条の細線を表出し、鋸歯文帯となるが、この裾横帯の幅は狭い。
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詳細解説
鋳銅。身の両側はやや内反りとなり、裾へわずかに広がる中形の銅鐸で扁平度の強いつくりである。 身に比して幅広の鰭には鋸歯文を鋳出し、小半円形の飾耳二箇は一組として身の左右に三対つき、鰭裾と各飾耳には数条から十数条の平行線がともなう。鐸身は裾の上方に二条の細線を表出し、鋸歯文帯となるが、この裾横帯の幅は狭い。中央の袈裟襷文全体は区画内を帯より一段低く仕上げ、隆起した状態に表されている。横帯を四段に施し、両鰭に接して二帯、中央に一帯を縦に施した六区画の意匠は通有である。帯内には細かい斜格子文を飾り、一面の中央縦帯上部には一部鋳掛け痕があり、その表面には帯内の文様に合わせて細線刻格子文を施した補修痕がみられる。 鈕は鰭の延長を外帯として二重の鋸歯文帯、わずかに突出した隆起部に綾杉文帯、細線文帯と続き鈕孔となるが、両面で文様に若干の差異がある。身の内側は裾端近くにやや扁平な一条の突帯がめぐる。全体に均一な薄手のつくりで文様細部の鋳上りもよく、ほとんど完全な状態を伝えている。 本銅鐸は主文様の袈裟襷文を隆起させるべく区画内を一段低く仕上げ、縦・横帯を強調した効果をあげた特異なものであることが注目に価する。同種のものは数例みられるが、この銅鐸はそのうちでもきわめて薄手のつくりで、当時の鋳造技術の一水準を示すと共に、弥生時代の文化をみるうえに貴重な資料である。