国指定文化財等
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・・・国宝、重要文化財
国宝・重要文化財(美術工芸品)
主情報
名称
:
流水文銅鐸/伝奈良県出土
ふりがな
:
りゅうすいもんどうたく
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員数
:
1口
種別
:
考古資料
国
:
日本
時代
:
弥生
年代
:
西暦
:
作者
:
寸法・重量
:
品質・形状
:
ト書
:
伝奈良県出土
画賛・奥書・銘文等
:
伝来・その他参考となるべき事項
:
指定番号(登録番号)
:
00407
枝番
:
00
国宝・重文区分
:
重要文化財
重文指定年月日
:
1985.06.06(昭和60.06.06)
国宝指定年月日
:
追加年月日
:
所在都道府県
:
兵庫県
所在地
:
西宮市松下町2-28
保管施設の名称
:
財団法人辰馬考古資料館
所有者名
:
財団法人辰馬考古資料館
管理団体・管理責任者名
:
解説文:
詳細解説
鋳銅。身の両側がわずかに内反りとなって、ほぼ直線的に広がる形態の銅鐸で、いわゆる突線鈕式に属するものである。
幅の狭い両鰭には鋸歯文をめぐらし、鰭裾には数条の平行線を施す。いま飾耳は欠失するが、もと身部に三対、鈕にも三箇があった痕跡をとどめる。鐸身は全体が幅に比して前後の厚みがあり、身部は縦の割付け線三条で四区画され、区画ごとに反転し、九段の流水文が施されている。
関連情報
(情報の有無)
附指定
なし
一つ書
なし
添付ファイル
なし
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解説文
鋳銅。身の両側がわずかに内反りとなって、ほぼ直線的に広がる形態の銅鐸で、いわゆる突線鈕式に属するものである。 幅の狭い両鰭には鋸歯文をめぐらし、鰭裾には数条の平行線を施す。いま飾耳は欠失するが、もと身部に三対、鈕にも三箇があった痕跡をとどめる。鐸身は全体が幅に比して前後の厚みがあり、身部は縦の割付け線三条で四区画され、区画ごとに反転し、九段の流水文が施されている。
詳細解説▶
詳細解説
鋳銅。身の両側がわずかに内反りとなって、ほぼ直線的に広がる形態の銅鐸で、いわゆる突線鈕式に属するものである。 幅の狭い両鰭には鋸歯文をめぐらし、鰭裾には数条の平行線を施す。いま飾耳は欠失するが、もと身部に三対、鈕にも三箇があった痕跡をとどめる。鐸身は全体が幅に比して前後の厚みがあり、身部は縦の割付け線三条で四区画され、区画ごとに反転し、九段の流水文が施されている。両面共裾が広く、裾横帯は、上が二条、下が三条の細突線で囲まれた鋸歯文がめぐらされている。鈕は両面共、鰭の延長を外帯として、二重に鋸歯文帯、厚味のある隆起部を中心として綾杉文帯、次いで細線で画された無文帯と続き鈕孔となる。鈕孔は半円で比較的大きく、鈕孔底の立ち上がりがある。 なお、両面共、身中央部に小さな鋳損がみられ、両側鰭裾部が欠失するが、全体に比較的薄手造りで、文様は鮮明、鋳上がりも精緻である。内面には土、緑錆が付着しているが保存は良好、身の中央下方に漆で盛り上げた「子々孫々寶」銘は、後世のものである。 流水文銅鐸としては均整のとれた大形に近いものであり、施文は全体に繊細で鋳上がりがよい。両面共、身部は縦に四区画の割り付け線を残し、それを目安として区画内に流水文が施されている。流水文の構成が複雑に入り込む、特殊な文様をもつ代表例で、施文方法などをみるうえに貴重な資料である。