国指定文化財等
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・・・国宝、重要文化財
国宝・重要文化財(美術工芸品)
主情報
名称
:
坤輿万国全図〈(版本)/〉
ふりがな
:
こんよばんこくぜんず〈(はんぽん)/〉
坤輿万国全図〈(版本)/〉
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員数
:
6幅
種別
:
歴史資料
国
:
中国
時代
:
明
年代
:
万暦30
西暦
:
1602
作者
:
寸法・重量
:
品質・形状
:
ト書
:
万暦三十年七月刊記
画賛・奥書・銘文等
:
伝来・その他参考となるべき事項
:
指定番号(登録番号)
:
00055
枝番
:
0
国宝・重文区分
:
重要文化財
重文指定年月日
:
1990.06.29(平成2.06.29)
国宝指定年月日
:
追加年月日
:
所在都道府県
:
宮城県
所在地
:
宮城県図書館 宮城県仙台市泉区紫山1-1-1
保管施設の名称
:
宮城県図書館
所有者名
:
宮城県
管理団体・管理責任者名
:
坤輿万国全図〈(版本)/〉
解説文:
詳細解説
イエズス会のマテオ・リッチが原図を作成し、明の役人の協力で北京において1602年に刊行した木版刷りの大型の世界図で、世界的にも伝存するものは僅少である。本図は、当時の通例の世界図とは異なり、太平洋を中央に置き、東アジアは中国で得た資料をもとに詳細に描いてある。そして漢字で書かれた理解しやすい世界図として、後の地図作製に大きな影響を与えた。
関連情報
(情報の有無)
附指定
一つ書
なし
添付ファイル
なし
写真一覧
坤輿万国全図〈(版本)/〉
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坤輿万国全図〈(版本)/〉
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坤輿万国全図〈(版本)/〉
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解説文
イエズス会のマテオ・リッチが原図を作成し、明の役人の協力で北京において1602年に刊行した木版刷りの大型の世界図で、世界的にも伝存するものは僅少である。本図は、当時の通例の世界図とは異なり、太平洋を中央に置き、東アジアは中国で得た資料をもとに詳細に描いてある。そして漢字で書かれた理解しやすい世界図として、後の地図作製に大きな影響を与えた。
詳細解説▶
詳細解説
坤輿万国全図はイエズス会宣教師の利瑪竇<りまとう>が原図を作成し、利瑪竇と親交の深かった李之藻<りしそう>の協力で明の万暦30年(1602)に北京で刊行した木版刷りの大型世界図である。世界的にも伝存するものは少なく、日本では内閣文庫、京都大学附属図書館のものがあるが、本図はイエズス会の会章を存する完本である。 利瑪竇は当時通行していたヨーロッパ製世界図に範をとり本図を作成したが、太平洋が図の中央に来るように改め、東アジアの部分は中国で得られた資料により描いた。 本図は6幅で1面の図となるが、その内容は、卵型の主図とその周囲の天文学・地理学の記述の部分に分かれる。主図は「亜細亜<アジア>」「利未亜<リビア>」「欧邏巴<ヨーロッパ>」「北亜墨利加<きたアメリカ>」「南亜墨利加<みなみアメリカ>」「墨瓦蝋泥加<メガラニカ>」の五大陸に区分され、仮想の南方大陸メガラニカ以外はほぼ正しい位置と形態を示す。約1,100余の地名があるが、その内約46パーセントはアジアが占め、「大明一統<だいみんいっとう>」と記される中国は15の省名をはじめ多数の都市名が記載されている。地名以外に各地の気候、風土、物産や住民の風俗を記した短い地誌的注記や利瑪竇の刊記、李之藻の跋語<ばつご>等がある。 主図の周囲には長文の地球球体説や周回説、気候帯説等が記され、アリストテレスの天体構造論に基づく九重天説、日月食図、天地儀図、南北両半球図等があり、ヨーロッパの新しい天文学・地理学の知識の紹介も兼ねている。なおイエズス会の会章は右端の第1幅に2、左端の第6幅に1ある。 本図は漢字で書かれた理解しやすい世界図として中国で広く受容され、明末の地理的知識を豊かにした。日本へも間もなく移入され、写しが作成され、渋川春海の地球儀作製の資料となり、本図の流れを汲む地図が次々と刊行される等、大きな影響をもたらした。 本図は世界的に希少な地図として、また東西文化交渉史、地理学史研究上等に貴重である。 なお「坤輿万国全図」を模写し、着色したもので原図とともに伝来した図を、日本での受容のあり方を示す例として併せ、一括保存をはかることにした。
関連情報
附指定
坤輿万国全図(著色)
関連情報
附指定
附名称
:
坤輿万国全図(著色)
附員数
:
六幅
附ト書
: