国指定文化財等
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・・・国宝、重要文化財
国宝・重要文化財(美術工芸品)
主情報
名称
:
千葉県南羽鳥中岫1遺跡土坑出土品
ふりがな
:
ちばけんみなみはとりなかのこぎいちいせきどこうしゅつどひん
千葉県南羽島中岫1遺跡土坑出土品
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員数
:
一括
種別
:
考古資料
国
:
日本
時代
:
縄文
年代
:
西暦
:
作者
:
寸法・重量
:
品質・形状
:
ト書
:
画賛・奥書・銘文等
:
伝来・その他参考となるべき事項
:
指定番号(登録番号)
:
00553
枝番
:
00
国宝・重文区分
:
重要文化財
重文指定年月日
:
2003.05.29(平成15.05.29)
国宝指定年月日
:
追加年月日
:
所在都道府県
:
千葉県
所在地
:
印旛郡栄町龍角寺1028
保管施設の名称
:
千葉県立房総のむら 風土記の丘資料館
所有者名
:
成田市
管理団体・管理責任者名
:
千葉県南羽島中岫1遺跡土坑出土品
解説文:
詳細解説
南羽鳥中岫1遺跡は、千葉県成田市南羽鳥字中岫四六九-二ほかに所在する遺跡である。
本件は、人頭形土製品一点と、その他の土器・土製品九点、石器・石製品一〇点で構成される。
関連情報
(情報の有無)
附指定
なし
一つ書
添付ファイル
なし
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千葉県南羽島中岫1遺跡土坑出土品
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千葉県南羽島中岫1遺跡土坑出土品
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解説文
南羽鳥中岫1遺跡は、千葉県成田市南羽鳥字中岫四六九-二ほかに所在する遺跡である。 本件は、人頭形土製品一点と、その他の土器・土製品九点、石器・石製品一〇点で構成される。
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詳細解説
南羽鳥中岫1遺跡は、千葉県成田市南羽鳥字中岫四六九-二ほかに所在する遺跡である。この地は利根川の支流根古名川【ねこながわ】に開析された複雑に入り組んだ台地上で、標高約三二メートルを測る。調査は平成六年五月から十二月にかけて、ゴルフ場造成に先立って行われた。その結果、六地点(A~E・G地点)で旧石器時代から平安時代にわたる各時期の遺構・遺物が発見された。このうちE地点では、環状に展開する縄文時代前期の住居跡一九軒のほぼ中央部、径約三五メートルの範囲に、土坑三一四基が密集して検出された。これらは形態等から、その大半が縄文時代前期の墓坑と推定されるが、本件はそれらのうち一四基の土坑から出土した資料の一括である。 本件は、人頭形土製品一点と、その他の土器・土製品九点、石器・石製品一〇点で構成される。このうち本件を特徴づけるのは、人頭形土製品である。この人頭形土製品は、土坑の底面に近い壁際に、顔面をほぼ横に向けて安置したような状態で出土した、人頭形を呈する土製品である。その本体は、丸底の壺形土器を思わせる半球形に作った体部を倒立させたように作られ、外面に粘土を貼付して眉や鼻、両眼と口を表現している。下端部が土器の口縁と同様に作られ、そこからやや上方に、小円孔が四個(うち一孔は復元)穿【うが】たれている。全体的に眼窩【がんか】と口を静かに閉じた顔面表現をとるが、頭髪と両耳の表現はない。 土器・土製品は、深鉢・浅鉢形土器各二点と、けつ状耳飾【けつじょうみみかざり】五点である。浅鉢形土器はきわめて薄手で赤彩のある繊細な土器である。けつ状耳飾は二基の土坑から二点、三点ずつ出土しており、そのうち各二点ずつは作りも類似し、対である可能性が大きい。また石器・石製品はけつ状耳飾二点、管玉【くだたま】一点、垂飾【すいしょく】三点の装身具と、石匙【いしさじ】二点、石槍【せきそう】および剥片【はくへん】各一点で構成される。このうち、石槍は縄文時代草創期に特徴的な木葉形尖頭器【もくようけいせんとうき】に再加工を加えたものである。また、剥片は人頭形土製品の頭部内から発見された。 以上本件は、縄文時代前期の集団墓と考えられる土坑群から出土した副葬品的な性格の強い遺物の一括であり、とりわけ人頭形土製品は、その写実的な造形や形態等、他に類を見ない特徴的な資料として注目される。また、土製けつ状耳飾が、埋葬遺体に装着されたような状態で、対または三点組み合って出土した事例も注目される。これらは、縄文時代前期の副葬品や葬送的性格が強い遺物や、それらの組み合わせを示す事例として、学術的に高い価値がある。
関連情報
一つ書
一、人頭形土製品
一、土器・土製品
一、石器・石製品
関連情報
一つ書
一つ書主名称
:
一、人頭形土製品
一つ書員数
:
一点
ト書
:
関連情報
一つ書
一つ書主名称
:
一、土器・土製品
一つ書員数
:
九点
ト書
:
関連情報
一つ書
一つ書主名称
:
一、石器・石製品
一つ書員数
:
十点
ト書
: