国宝・重要文化財(美術工芸品)
 主情報
名称 板絵著色聖徳太子像(太子堂壁画)
ふりがな
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員数 1面
種別 絵画
日本
時代 平安
年代 1112
西暦 1112
作者
寸法・重量
品質・形状
ト書
画賛・奥書・銘文等
伝来・その他参考となるべき事項
指定番号(登録番号) 01770
枝番 00
国宝・重文区分 重要文化財
重文指定年月日 1977.06.11(昭和52.06.11)
国宝指定年月日
追加年月日
所在都道府県 兵庫県
所在地
保管施設の名称
所有者名
管理団体・管理責任者名

解説文:
 鶴林寺太子堂はもと法華堂として造られたもので、正中年間の棟札墨書銘により天永三年(一一一二)に建立されたものと考えられており、壁画三面も同時の作と思われる。聖徳太子像は秘仏として南北朝期に厨子によって覆われていたため汚損も少なく色彩は鮮明で、聖徳太子が髪を美豆良【みずら】に結い、袍に袈裟を着け礼盤上に柄香炉を執って坐し、周囲に把笏衣冠の三人物、毘沙門天などを描くが、いずれにしても一乗寺本(国宝)につぐ聖徳太子像の古例としてその価値は高い。
 仏涅槃図と九品来迎【くほんらいごう】図は近時赤外線写真撮影によりその全貌が明らかとなり(本誌一五三号掲載)、そのうち仏涅槃図は暢達な筆致とおおらかな描写により応徳三年(一〇八六)の高野山涅槃図(国宝)につぐ基準例としてきわめて重要であり、九品来迎図は九品往生を精細に絵解きしているが、単なる来迎の景にとどまらずその山水表現や風俗の描写にも見るべきものがあり、世俗画としても甚だ珍重される。
関連情報
    (情報の有無)
  附指定
  一つ書 なし
  添付ファイル なし