国指定文化財等
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・・・国宝、重要文化財
国宝・重要文化財(美術工芸品)
主情報
名称
:
絹本著色仏涅槃図〈周四郎筆/〉
ふりがな
:
けんぽんちゃくしょくぶつねはんず
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員数
:
1幅
種別
:
絵画
国
:
中国
時代
:
明
年代
:
西暦
:
作者
:
周四郎
寸法・重量
:
品質・形状
:
ト書
:
画賛・奥書・銘文等
:
伝来・その他参考となるべき事項
:
指定番号(登録番号)
:
01921
枝番
:
00
国宝・重文区分
:
重要文化財
重文指定年月日
:
1993.06.10(平成5.06.10)
国宝指定年月日
:
追加年月日
:
所在都道府県
:
愛知県
所在地
:
保管施設の名称
:
所有者名
:
中之坊寺
管理団体・管理責任者名
:
解説文:
釈迦の涅槃場面を描いている本図には、画中沙羅双樹間に「明州江下周四郎筆」の墨書がある。「明州」という地名は至正二十七年(一三六七)末から洪武十四年(一三八一)まで用いられており、寧波府と同所である。残念ながら「周四郎」という画家については他に資料がないが、少なくとも本図が制作された地域と年代が知られる点で貴重である。
元時代の涅槃図として奈良国立博物館に陸信忠筆本が収蔵されているが、本図とは図様をかなり異にする。画面上方に摩耶夫人の一行を表すことは日本の諸涅槃図と共通するが、本図の特異な点として、仏を囲む涅槃会衆中に菩薩を含まないこと、沙羅林中に二羽の飛鳥を描いていることなどが注目される。
紙背に天文二十一年(一五五二)宮山金蓮寺に寄進された旨の墨書があるが、本図を所蔵する中之坊寺はこの金蓮寺の子院の一であった。
関連情報
(情報の有無)
附指定
なし
一つ書
なし
添付ファイル
なし
解説文
釈迦の涅槃場面を描いている本図には、画中沙羅双樹間に「明州江下周四郎筆」の墨書がある。「明州」という地名は至正二十七年(一三六七)末から洪武十四年(一三八一)まで用いられており、寧波府と同所である。残念ながら「周四郎」という画家については他に資料がないが、少なくとも本図が制作された地域と年代が知られる点で貴重である。 元時代の涅槃図として奈良国立博物館に陸信忠筆本が収蔵されているが、本図とは図様をかなり異にする。画面上方に摩耶夫人の一行を表すことは日本の諸涅槃図と共通するが、本図の特異な点として、仏を囲む涅槃会衆中に菩薩を含まないこと、沙羅林中に二羽の飛鳥を描いていることなどが注目される。 紙背に天文二十一年(一五五二)宮山金蓮寺に寄進された旨の墨書があるが、本図を所蔵する中之坊寺はこの金蓮寺の子院の一であった。