国宝・重要文化財(美術工芸品)
 主情報
名称 銅造十一面観音坐像
ふりがな
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員数 1躯
種別 彫刻
日本
時代 鎌倉
年代
西暦
作者
寸法・重量
品質・形状
ト書
画賛・奥書・銘文等
伝来・その他参考となるべき事項
指定番号(登録番号) 03377
枝番 00
国宝・重文区分 重要文化財
重文指定年月日 1984.06.06(昭和59.06.06)
国宝指定年月日
追加年月日
所在都道府県 東京都
所在地 東京国立博物館 東京都台東区上野公園13-9
保管施設の名称 東京国立博物館
所有者名 小松寺
管理団体・管理責任者名

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解説文:
 十一面観自在菩薩密言念誦儀軌経に依る珍しい四臂の十一面観音像で、右第一手は施無畏印、右第二手に念珠、左の第一手に蓮華、第二手に水瓶を執る形を表す。白山権現の本地仏として境外の白山社に祀られていた。
 鎌倉金銅仏中でも大作の部類にはいる本像は、両脚部を含んで前後の合せ型によって一鋳とし、仏面及び髻と頭上面、二臂一鋳の各手を別につくる。金厚はきわめて薄く均一であり、鋳技のすぐれた作例として注目に値しよう。指先まで細く長い手や形式的な浅い衣文表現など総体に簡素な像容は、白山信仰の金銅仏に、まま見受けられるところであるが、四臂の伸びやかな構成や眉を寄せて遠くを見通すような眼を刻む清楚な顔立ち、張りのある肉身のモデリングには特色がある。十三世紀前半にさかのぼる制作と考えられる。
関連情報
    (情報の有無)
  附指定 なし
  一つ書 なし
  添付ファイル なし